第5話 殺しの花嫁衣裳

ウェディングドレスを来た若い女性が殺される。
女性は人気アイドルの姫野まりん。首には絞殺した跡が残って
いた。

捜査線上には三人の容疑者が浮かび上がる。
一人は若手政治家で、妊娠していたまりんの父親だと
思われる人物。二人目は二度のストーカー事件で検挙された男性。
三人目はスキャンダルとして恋人関係である事を報道された
芸人の男。

一番気になるのは、何故ウェディングドレスを着ていたのか
という事か。勿論妊娠している事が発覚したために結婚を迫る
意味で着ていったのかも知れない。ただそうだとするとちょっと
恐いような気もする。
ウェディングドレスを着た女性が六本木近くを彷徨いていたと
なると相当目立つだろうし、殺された夜の9時頃には幾ら夜の
公園とはいえ、目撃者が居るだろうと思わず突っ込まずには
居られない。

結局ウェディングドレスは、アイドルマニアと教会を結びつける
アイテムとして使われた訳で、ちょっと強引なアイテムという
気がしないでもない。

ドラマはお腹の中の子供の父親がスキャンダルを恐れる
あまり殺害を計画したと思わせ、何の関係も無さそうな芸人
が犯人という意外性や盲点を突いた事件ではあるが、芸人が
出演する番組を見ていた矢沢英明の閃きによって事件を解決に
導いてしまうというのはちょっと強引かな。

意外なところで垣内妙子が絡んできたのが今回のポイントなの
かも知れない。
彼女の存在が青柳の精神安定剤になっている事は明らかであり、
そんな彼女の過去をほじくり返して青柳という男のキャラクター
を引き出したのは面白いのだが、これしきのことで別れようと
するカップルを見ると、本当に相手が好きなのか?と問いたく
なる。

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