第9話 最後の晩餐
〜封印された捜査・・・無罪判決後の容疑者連続怪死!!
犯行現場に赤ワインとダヴィンチ絵画の謎

女性の焼死体が見つかる。
被害者の女性は夫と子を殺害した容疑にかけられた女性で
証拠不十分で不起訴になったばかりだった。
遺体現場には赤ワインの入ったグラスと、"聖なる裁きを"
と書かれたダヴィンチの名画"最後の晩餐"の絵が描かれた
絵はがきが落ちていた。

最終回の2時間スペシャル。
時間が有る分、各々9係メンバーたちのプライベートを描き
つつも事件・捜査を描くことが出来た。

今回は検察官絡みの事件って事で、9係上層部からの圧力との
戦いながらの捜査で、改めて9係の優秀な一面を描くと共に、
警察署の中でも異形を放つ部署である事を認識させるような
話しだったと思う。

上層部に縛られず正義感を貫く姿勢。
上からの命令を淡々とこなすばかりでなく、自分たちの信念
に添って活躍する彼らの行動は、広い意味での隠蔽体質に有る
公務員職とは一歩かけ離れており、そんな体質を打開する今回
のような活躍は、一番興味深い展開だと思う。

今回色んな主役が居たが、やっぱりそれを支えているのは
加納倫太郎である事が分かる作りで良くできていた。
神宮司桃子との絡みは、そんな彼の過去の一面をあぶり出し、
不思議キャラクターの素の一面を見せてくれるので実に面白い。


さて今回の事件は意外と早くに共通点を見つけることが出来る
事件だった。裁判によって裁くことの出来ない事件を検察官
自らが正義の鉄槌を下しているのかがポイントか。

ワインの味比べは流石に「喰いタン」じゃないんだから現実に
は難しいと思う。人の舌を信用するよりも、海外ドラマのCSI
の様に分子レベルで見つけることは出来なかったのか。

結局正義とは名ばかりで自分の都合や保身の為に犯罪者でも
ない人間を殺してしまうという身勝手極まりない事件であり、
ミイラ取りがミイラになってしまうような人間による犯行
だった。9係たちが来ることが分かっているのならば、石黒検事
らを殺さなくても良かったのになぁと思う。

あとシーズン2全体を通して、園田俊介の使い方が中途半端
だった。カバちゃん・鳥越輝明も居ても居なくても良いような
キャラクターだったかな。

ラストの青柳靖の変化に気づいた垣内妙子。流石としか言いよう
がない。この場面、一時は集中治療室に入るほどの重症だった
のに、あっけらかんとして髪型に言及する辺りがかなり面白かった。

guest
宇梶剛士、林秦文、光井みほ、並樹史朗、大沢さやか、市川勇
島本真衣、渡辺寛二、井上夏菜、根田あつひろ、二月末
大橋寛展、木内友三、竹内和彦、河野安郎、桂野恵一、高橋雅彦
畑中愛音、長坂美香、葛生忠広、鈴木良崇、大佳央、工藤拓
朝田帆香

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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