良くできた自慢の嫁に浮気疑惑が持ち上がる。
間違えて持ってきた携帯電話を覗くと、そこには衝撃のメール
のやりとりが行われていた。

器用なんだか不器用なんだか分からないユースケ演じる役柄。
実につかみ所のない役柄であり、ダメキャラなんだか、良く
できるキャラクターなのかよく分からない所があるが
そんな抽象的なキャラクターの中にも、誠実さと家族思いな
一面を感じるから不思議だ。

ドラマとして良く出来ているところは、そんな夫婦関係の主導権を
妻が握っており、彼を一歩引かせたところに存在を置いて、彼には
勿体ない程の女性像を描いている為のものだろう。

世間一般の浮気に対する敏感な反応を察知できる出版社という
地位を活かして、彼に疑念を抱かせるための足場を作り、
疑惑が少しずつ具現化していく過程を見事に描いている。
そしてそれに呼応する形で彼の中にも悶々としたやり場のない
不安感が現れてくる所が良くできている。

まだあまり演出的には現れていなかったが、彼のやり場の
ない捌け口をインターネットに求めて、色々と問題を解決
したりしていく過程が面白くなっていくのかな。

クレイジーケンバンドの曲が面白かった。特にあの挿入歌。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)