第5話 浮気男と正面対決

妻の浮気が発覚後、ユースケに飛び込んできた仕事は、
社を挙げて浮気相手である藤井フミヤの事を雑誌で取り上げる
ことだった。

とても皮肉な形で進行してしまうドラマだった。

仕事の依頼人である事からも頭を下げなければならない屈辱。
そして自分の手から離れた仕事は、既に他人の手を介在していて、
自分の気持ちだけでは、原稿をボツに出来ない状況を生んで
しまう。

西村雅彦と広田レオナカップルの浮気騒動は、ユースケの心の
中で色々と客観視して見たり、同一視して見たりして、自分の
問題解決に於ける良いシミュレーションであり、アクセントに
なっていると思う。今回の中で、復讐するならば地獄に落ちる
覚悟が必要だと言っていたが、今後、ユースケ&石田ゆり子の間
の泥沼劇を予感させる意味でもこの二人のやりとりは興味深く
映ると思う。

浮気相手ばかりが幸せそうにしていたら、心の中で憎しみが
生まれるだろうし、浮気相手が他人に評価されているところを
聞きたくなんか無い。
当事者であるユースケは、静かな中にも闘志を秘めた演技が
よく現れているし、浮気されたものの気持ちを素直に演じている。

今回面白かったのは、ともさかりえがかつてユースケに好意を
持っていた事実が発覚したことだろう。
彼が窮地に立たされていると知ったとき、ネットでアドバイス
しているような冷静な態度で接することが出来るのかどうか。

それにしても未だ浮気していた原因が語られず、浮気したハズ
の彼女がされたもの以上に強気の態度に出るため、なんとも言え
ないモヤモヤした気持ちが存在するのも確かだ。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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