第11話 今夜遂に最後の対決!!壮絶な闘いの結末!!

安西愛海を取り囲み土下座を要求する生徒たち。
絶体絶命の状況も、愛海は笑い飛ばした。
更に去り際に担任・戸田和佳絵を見て、貴方は私のオモチャだ
として微笑んだ。

イジメの連鎖を最後まで貫いて描いた。
イジメの首謀者・加害者も巡り巡ってくればイジメの被害者に
なる事を描いたのだ。

決して終わることのないイジメの現実。
イジメは誰もが悪いことだと思っているのに、決して無くなる
事のない現実だとしてかつて平岡正子副担任も語っていたが、
変にイジメが浄化されると言った現実離れした結果にならなくて
有る意味よく描けていたのでは無かろうか。

イチ視聴者としては加害者であるものたちに人の痛みを知って
貰いたい気持ちが有ったが、このドラマの中の愛海がそれを
何処まで感じたのかはよく分からないのが惜しいところ。

ドラマとしてよく出来ていたのは、イジメが愛海に向かった時、
愛海自身も親に虐められている現実を告げることが出来なかった
事だ。虐められていないときには平気そうな顔をして虐められて
居ることを嘯く事が出来たのだが、いざ本当に虐められると
なると告げることが出来ない。この辺に有る意味リアルさを感じ
る事が出来た。

親の意識が変わらない限り、子供にも劇的な変化が訪れる人が
少なそうな感じのエンディングだが、変に一人の人間をヒーロー
として描くよりも良くできたエンディングだと思う。
流石に歩と愛海が元の関係に戻ると言うことはなかったが、
落ち込んでいる時に声をかけられた時の歩の感謝の気持ちを通じて、
今逆の立場にいる愛海も人間の温かさに触れると良いですね。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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