第2話 美しき復讐者

及川玲子は民事訴訟の法廷で被告の土井猛側から矛盾点を
突かれて虚偽の告訴であることを認める。しかしこの場で
どうしても訴えたいことがあると、声を荒げて発言するものの
徳永源太郎に制されて、裁判は閉廷する。

別れた夫・川端仁と及川玲子の温度差がこのドラマの全てで
有った。
裁判に於いて勝ち負けではなくやる意味があるのかどうかが
問題という徳永源太郎。弁護士ならば勝つことに意味を見いだし
実績という形で跳ね返ってくる所を、流石はマチベンだ。
物事の真実ばかりを追い求める姿は、若年の駆け出しの弁護士
では出来ないだろうし、並大抵の弁護士事務所では、そんな主張
は通らないだろう。

夫婦がやり直すための裁判。
全ての真実を告白しても本当に相手のことを正視して見ることが
出来るのか。

一度は証人尋問を受けると決心した川端仁が、何故それ程までに
臆するのか。そんな複雑な気持ちに対して矛盾しない答えが
待っており、実に面白く演出された話しだった。

企業側にもまた違う悩みが存在しており、複雑な葛藤が有った。

全ての真実が語られることで全員の中の消化不良な思いが
解消されるわけだが、もう少し早くにこの行動が起こせなかった
のか悔やまれる事件だった。
結局夫婦間のコミュニケーションの問題でも有るのではないかな。

guest
戸沢佑介、坂口進也、名取幸政、宮寺智子、三村ゆうな

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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