第2話 三女の秘密
(けんちん汁と渚のシンドバッド)

隠し子である雫がやってくる。竜平は快く迎え入れるが、
この隠し子の存在こそが15年前に家族が崩壊した原因でもあり
兄妹や別れた親は素直に喜ぶことは出来なかった。
そんな時、雫が大切にしていた母親の形見であるぬいぐるみが
何者かによって切り裂かれる事件が起こる。

「ライフ」以来、星井七瀬さんの役どころの一つが確立した
様な感じだ。ただ先週の予告の中で復讐することを口走って
いたので、ラストの展開が読めてしまうところがなんとも悲しい。
雫の思惑が分からないままに進行すれば、有る意味最後はサプ
ライズで最高に面白い展開が期待できたのに、実に惜しいことを
したもんだ。

今回は腹違いの兄妹が歩み寄るという、なかなか感動的な内容
でも有った。勿論最後はああいう風になってしまって残念だが、
妹に醤油をとってくれという兄の優しさに触れた回だった。

男性は意外とこういう関係でもざっくばらんになれる所が有るが
女性はそう簡単には受け入れることが出来ないだろう。
そういう意味では長女と次女との和解こそが、ドラマとして最も
難しい事かも知れない。母親は年の功なのか、結構心が広かった
ね。

思ったよりも展開が早い。
出来れば父親が家族と離れて寂しそうにしているカットを入れ
たりすると、家族が集まって賑やかな感じとの対比がとても
良く映るんだけどね。

また子役の使い方が面白いね。
なんだかこの子、場の雰囲気を大人以上にわきまえている出来た
子供で、大人の争いの渦中に巻き込まれて肩身の狭い思いをして
いるところがなんともおかしい。

今回渡さんは、風呂場で倖田來未の唄を熱唱。
若い世代の子供達が70年代の歌を歌って、父親は若い世代の歌を
歌うのだからなんとも不思議な家族だ。

guest
高橋健一

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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