昼夜問わず楓が絵を描きながら音楽を流すので家族一同が
困っている中、新平の様子がおかしかった。それは昨晩、
元居た会社の上司・新田から電話がかかってきてからだった。
彼は鎌倉を訪れる序でに実家に立ち寄るというのであるが．．。

新平の持つコンプレックスが父親に起因することを描いた
話しだった。

この年になっても未だ越えることのできない父親の壁。
偉大すぎる父親を持つとプライドの高い子供は苦労する。

特に町中の人間が知るほどの伝説を作った過去を持つ父親と
常に比較されて生きてきた事は彼にとって重荷だし、
父親の教えとは人生観の違う息子として成長したことによって
この辺のギャップが新平を悩ます原因となった。

ドラマとして面白いのは親と子が直接意見をぶつけ合っても
埒があかない事でも、何か一つ仲介するモノが有れば、互いに
理解し合えるモノがあるという現実だ。

互いの価値観を尊重できた事の一つは、孫・翔平の存在か有って
の事。彼が喧嘩をしなかった理由に竜平の心を動かすモノが
有ったこと。更に復帰した会社で上司達に父親の世代を馬鹿に
されたことによって、息子・新平も正直な気持ちを表現すること
が出来た。

しかし編集者達の嫌みの言葉は、なんだか不自然に新平を煽って
いたな。特にあの女性編集長は顔まですり寄せてあそこまで
糞味噌人の実家のことを悪く言うとは考えづらい。

それにしても竜平は随分と丸くなった感じだね。
ガンコで融通の利かない頃の父親像は今はもう居ない感じだ。

そして次女・楓が雫のぬいぐるみに盗聴器を仕掛けていた。
彼女の思惑を知った楓は何か行動を起こすのだろうか?

guest
相島一之、鈴木拓、渡邊邦門、尾崎雅幸、石丸ひろし、田中輝彦
浜田大介、小橋正佳、谷代浩幸、みずと良、藤田悠希、嘉数一星

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)