雫が春日井家を飛び出してから2週間。
竜平はすっかり廉が取れて丸くなり、平穏な日常が続く中、
ついに父親が倒れる。

やっぱり日本のドラマだね。
多少の悲壮感も許さないようなエンディングの形を視聴者も
制作者側も望んでいる。そのせいで不自然さを有しても
強引にハッピーエンドをねじ込んでしまう。賛否は
分かれると思うがドラマとしては、父親・竜平は亡くなった
方が収まり処は良かったと思う。

父親が亡くなるまでの間に、一抹ではあるが親孝行的家族
の形を味わせる事が出来たという感慨深いオチの方が歯切れが
良いではないか。

それぞれの子供たちに進路の道筋が決まる。
子供たちの旅立ち・巣立ちの障害は、ズバリ父親の存在だ。
これまでの竜平ならば快く子供達の出世のために別れを
望むだろう。しかし竜平は完全に今のぬるま湯の形を
望んでいてそれを手放す決断が出来ない。

この家族の形が素直に崩れて欲しくないと思ったので、
ドラマとして家族を描いたテーマは成功していたのかも
知れない。
ネズミと命を交換したというのは、如何にも楓らしい考えだが、
オチとしてはなかなか面白かった。

視聴率云々はよく分からないが、ホノボノしていて
時にピリリとした感じがなかなか良かったと思う。
水川あさみのゴスロリファッションが見られなくなると思う
と少し寂しい。

guest
林泰文、鈴木拓、弘中麻紀、ステファンサリム、高杉航大
三浦光、小谷公一郎、樫村勲、荒川仁彦、竹下浩史、高橋和喜
飯塚奏音、鹿出俊之輔、遠山美枝

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)