娘に入れ替わった父親は、男性との関係をぶち壊そうと
デートの時に悪態を付くことを考える。父親に入れ替わった娘
は、そんな意図を察してデートに尾行し、それを阻止しようと
帯同する。

どれも予想通りの展開ではあるけれど、実に面白く演出された
話しだった。
入れ替わったことでも父親臭さと女子高生臭さを上手く
ドラマの中で加味しており、解決の突破口にしている作りは
良くできている。

中身は男性同士のデートって事で、冷静に考えると実に
気色の悪いシチュエーションだが、その事を利用して上手く
趣味の面に於いて気の合う男性同士のノリを再現した作りは
見事ではないか。

有る意味ではこのデートは父親公認のものであり、娘の彼氏の
人間性を父親に知らしめるという意味では、この気色の悪い
シチュエーションも満更ではなく、父親にとっても娘に近づく
男性がどんな人間性をしているのかが分かるつくりという
のは面白い事だと思う。

感心したのはエピソードはこれだけに留まらず、今度は逆に
お返しのエピソードとして会社での出来事も差し込んだこと
だろう。

この辺も予想の範囲内の出来事だったが、ドラマの中に自ら
誠意を見せれば部下が付いてくる事を知らしめたり、家族は
共同体であり、会社の部署の仲間も同系列の関係と言うことを
上手く示した流れだと思う。

父親の有り難みを感じることが出来る作りは、これまで思春期
に於いて父親を避けていた娘にとって、価値観を覆すほどの
出来事だと思う。

女子高生の繋がりと携帯電話を使った展開も見事だったが、
日曜日の夕方6時の象徴を他局である「ちびまる子ちゃん」
にしても良いのだろうか。
と恐らくドラマの感想を書いているブロガーたちにはここぞと
ばかりに突っ込まれる事でしょう。

guest
江守徹、谷津勲

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)