第4話 決戦!御前会議

大事な『御前会議』と留年のかかった『期末テスト2日目』が
開始される。

冒頭で語られる子供から見た大人の素顔がなんとも言えない。
大人は美味いモノを食べる。責任感がある。子供には見せない
恐い顔がある。

そんな中、子供側から見た言いたいことを言えない社会人として
の辛さ、窮屈さ、不条理さを、言いたいことを言える女子高生
としての本領を発揮してズバズバ指摘していく展開は、見ていて
スッキリする内容だった。
しかも話題は得意の女子高生向けの香水という事もあり、
現場の意見を取り入れた発言によってイニシアチブを取っていく
様は、とても良かったと思う。

自分なりの意見を言うことはそれなりの責任が伴うこと。
この辺の事情も同時に知ることができて小梅にとってもよい学習の
場になったのでは無かろうか。

今までうだつの上がらなかった恭一郎の中身が小梅になった
途端に理想の上司像が出来上がり、部下から信望を集め、
上司もまたプロジェクトチームである部下のことを信じるといっ
た展開を用意するなど、とても良い流れだった。

それにしても恭一郎を眺める西野和香子の視線が危険だ。
小梅を眺める大杉健太にも無味無臭さは有るが虎視眈々と彼女
との関係を望んでいる。
同性同士で関係を結んでしまうのか。関係を結ばないでも
何処まで相手を傷つけずに今の関係を繋いでおけるかなど
興味は尽きない。

それにしても田口浩正と小梅のやりとりは最高だった。
追い掛ける様はホラー映画風味の味付けで、馬鹿っぽいけど
何処か愛嬌のある演出だと思う。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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