第4話 転校・・・涙のホームルーム!

生徒から信頼を失う担任の尚子。
なんとか生徒と繋がりを持とうとして、彼女は生徒一人一人に
自分の携帯・メール番号を渡す。

1年経った今でも不登校を続ける岡沢茉莉と白井直輝の軌道修正
を図る話しだった。

岡沢茉莉の不登校の理由は責任感故のことで、白井直輝が不登校
を続けるために彼女も一緒になって痛み分けしているという。
複雑な問題を一挙に集積して解決に向かわせるために白井直輝と
対峙すれば同時に岡沢茉莉の問題も解決されるという流れは
ドラマとしても分かりやすいので良かったと思う。

人生をやり直すための選択と決断。
不登校の生徒は環境を一新させるために転校させるのが良いのか、
それとも問題から背を向けずに立ち向かうべき姿勢をとるのが
良いのか。
どちらの主張にも真理が含まれていて判断として迷うところが
有るし、ドラマの中では実際に日向悠一郎の言葉に理解を示した
尚子の姿が有ったので、前者が選ばれたことになる。
最近では子供達を追いつめないために逃げることも必要だといった
り、逃げ道を用意することも必要だといわれる。原作は30年も
前のものだから、こういう対立点での対処法が当時とは違う所
が有るんじゃないだろうか。

尚子先生はとても元気で理想に燃えているところがあって一直線
だし、良い面も多いのだが、現代に置き換えるとややデリカシー
に欠ける面も有るなと思った。
特に自宅の窓から見ている生徒に向けて色々と心の声を投げかけ
ている場面は、一つ間違えば近所中に不登校児がいる
事を宣伝している様な場面で、こういう行為自体が良いのか悪い
のかよく分からなかった。。

彼女の声が岡沢茉莉に伝わり、間接的に解決に導くという展開は
良かったと思う。

余談だけど冒頭でナッキーが黒人相手にバスケットボールをする
描写。
来週への布石の為にここで描かれた形になるのだが、こういう
絵ってなんとなく痛々しいと思うのは私だけか。

guest
中島ひろ子

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