第4話 病いの宣告

祖母の死をきっかけに新たなる気持ちで活動を始めた速水
もこみち。友人・平岡祐太の紹介でイラストレーターを募集する
雑誌社へと足を運ぶ。

前回のどん底生活からは一転し、プチ・サクセスストーリーでも
有るので見ていてとても気分の良い話しだった。
上京当時オカンにもらった一万円というアイテムは失って
しまったものの、新たに受け継いだ祖母のギザ10円玉が心の拠り
所になっていくのかもしれない。

他人から認められる事の喜びが、オカンを通してよく再現されて
いる。始めての仕事としてはかなり有名処での採用ではあるが、
全国レベルの女性誌の名前入りの仕事は、ガンという病の悲観的な
側面と上手く相殺し、複雑な気持ちにさせられた。

オカンの喜ぶ姿は、あれだけ苦労かけた事への最高の親孝行でも
有り、かなり感動的なシーンだったと思う。

初めての仕事と言うこともあり他人の物真似で彼らしさを失い、
一旦は挫折。この場面でもう少し自分らしさとは何かを考えさ
せられるエピソードが欲しかった。
気持ちの転換が早すぎだし、これだとあっさりと才能を開花
させたようにも見える。

人間の難儀なところは、他人と比較し、自分の方が劣っていると
思いこんでは落ち込むところにある。そんな部分は同窓会の様な
場面に行くと明らかで、成功者が輝いて見えてしまう。

今回ドラマの中で上手かったのは、輝いていると思いこんでいた
平岡祐太や香椎由宇が、実は思っていたよりも成功者としての
側面を持っていなかった所だろう。誰でも簡単に地位を確立出来
る程甘い社会ではないのだ。

東京でのサクセスストーリーとして、苦労に苦労を重ねた末に
栄光を手に入れる方がドラマとしては充実感を得られるハズで
ある。

久しぶりに白川みなみさんの名がクレジットに有ったので
嬉しかった。本人のblogによるとチェン・ポーリンを巡って
彼を奪い合う2人の女性の内の一人。

浦のどかblog
http://www.speedjax.co.jp/blog/nodoka/

白川みなみblog
http://blog.livedoor.jp/minami_imanim/

guest
山田明郷(医師)、深浦加奈子(編集)、星野源(同窓生)、
大橋智和(同窓生)、池田香織(同窓生)、浦のどか
平野早香、白川みなみ、伊方勝、安田洋子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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