第7話 オカンの心、ボク知らず |
都会に順応していくオカンの元にみんなが集まってくる。
何故こんな年寄りの元に人が集まってくるがのか分からない
マー君は疎外感ゆえに一人寂しく佇む。
郷愁を誘うようなオカンの存在がとてもよく現れていたし、
普遍的な関係であるオカンとマー君の間には関係が近すぎて
分からないものの、暖かいご飯と挨拶を交わせる家族の存在の
良さを上手く表現した内容だった。
今回親子関係が疎遠になった高岡蒼甫がメインとして描かれて
いたが、平岡祐太を除いたそれぞれの人間の間に里心が付く
ような展開が用意されていた。特に母親との関係は特別なもの
として描かれているのだが、誰一人としてエピソードの中に
父親の存在が影を潜めている所が男性としては寂しい限りだ。
10年という月日。
飛び出してきてから働き続けた高岡蒼甫のキャラクターの中に
10年という月日は彼の中の真面目な部分がドラマとして上手く
描かれている。大抵都会に出てくる若者となれば、働かない
時期があったり転職したりして同じ場所に留まることが難しい
事も有るのではないか。
連絡が付かなくなる事さえ珍しくない中で、母親から仕事場へと
手紙が送られてくる。全く関係が切れていた状態ではなく、
連絡を取らなかったという状況は、親子間の微妙な心情のすれ
違いを上手く表現しており、単純なようで複雑な状況に共感する
ものが有った。
人々の心を丸裸にして素直な人間にしてしまうオカンの存在。
ドラマとしてのお約束ではあるが、丸く収まった後の再発の
事実はあまりにも惨い感じだ。
香椎由宇の実家が何やら雲行きが怪しい。これはスペシャル版
にはなかったエピソードなのでどうなるのか楽しみ。
guest
尾野真千子、深沢敦、りりィ、大島蓉子、川俣しのぶ、ふくまつみ
評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)