手術は成功に終わり、マー君の仕事も忙しすぎるほどに順調。
沢山の人がオカンの周りに居て食事を食べに来る日常がまた
再開する。

将来というキーワードの元に始まった今回のドラマ。

マー君とオカンの幸せな日常の光景は、"母の日"という時期柄
も上手く作用してのことだろう。皮肉なことにまなみに
実家との関係を再考させる機会を与えてしまう。

マー君よりも先に事情を察して指輪に託して思いを告げて
しまうところなど如何にもオカンらしい親バカ的発想であるし、
何でも息子のために先読みしてしまうが故に、息子は大事な
時に判断力を見誤り、大事な言葉が出てこないのだが、
それもまたそれぞれの性格を上手く表現しているのかも知れない。

オカンが指輪に託してまなみに渡した思いと、実家の事情に
挟まれた彼女の苦悩には、実に人生の難しさを感じさせる。

マー君がオカンを東京に呼び寄せたように、まなみもまた呼び
寄せる可能性も有るが、故郷を捨てるという事はそんなに簡単
には行かないものなのかな。

ドラマとして良かったのは、最後にマー君が必死に彼女の事を
追いかけるが捕まらなかったシチュエーションだ。
もちろんここで捕まえて安心させる言葉を掛けてやれれば一番
良いことなのかも知れないが、ドラマとしてはラストに向けて
一癖も二癖もあった方が、二人の行く末により興味が持てる。

ドラマではあっさりと幸せになる以上に多くの事を伝えて欲しい。

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)