第11話 涙の最期 |
苦しむオカンの姿を見て抗ガン剤治療を諦める。
余命は僅か。
その短い中でどんな事が出来るのかというのを考えさせられる
内容だった。
実際には何でもない日常が淡々と過ぎていった印象もあるが、
オカンにとって多くの人数で食卓を囲むことが楽しみであり、
良い表情を浮かべていたので、ベッドの周りに集う人々に見守
られながら逝ったことは有る意味幸せだったのかも知れない。
親子が一晩同じ空間を共にするシーン。
殆ど意識も無い状態だったのが残念だ。オカンが望んでいると
言うことを予期したものの言い方になっていたのだが、
出来ればこのシーンをオカンが実感した事によってそれが
分かるよう、表情で訴えかけてもらいたかったシーンでも有る。
大切なオカンを失うマー君の悲しみはよく伝わってくる。
オカンが亡くなった後、町中で人々の様子を見つめるマー君
がボソっとナレーションで語りかける。
自然の摂理上、誰もが両親の死に目を経験しなければならない。
"この先いつか僕と同じ悲しみを経験する。"
とても視聴者に訴えかけるものの言い方でとても印象に残った。
それからやっぱりこのドラマを成功させた一因は、親子が語る
方言だろうね。
しかし前回から同じトーンで重くのし掛かる悲しみの重圧が
なんとも胃を直撃するようでもたれる感じが辛かった。
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)