第1話 生まれたての命

関東農業大学3年生のメンバー6人は牧場実習の為に、北海道に
有る酪農家の家に三ヶ月住み込みで働くことになる。

ドラマは高清水高志の親子関係と存続が危うい酪農業の現実を
軸に構成されている。

都会のものたちが突然何の前触れもなく牧場研修を行うという事
で、普段の生活とのギャップにいちいちリアクションを取って
いく所が第1話としての見所なのかも知れない。

それぞれの性格を色濃く描いた話しでもあったのだけど、
やはりなんといっても高清水高志を中心に描かれていたこと。
彼は汗や涙、友情とは無縁であると自ら否定する立場では有る
ものの、そんな性格は父親から起因している事がとても興味
深かった。

汗をかくことも良いかなと思わせるところで父親から叱責される
など実に皮肉なもので面白く構成されている。

こんな役どころは大杉漣さんお得意の役柄で、「僕と彼女と
彼女の生きる道」の中で演じた草ナギ剛との親子関係とよく
似ているかな。

それぞれに目的が違うようだし、全く酪農に興味の無かったもの
たちが働いていくウチに、お世話になる家族に感情移入し、
その人たちの仕事である酪農にも興味を持ち始めて、苦しい立場
にある酪農の現実に振れ合っていくウチにどんな感情が芽生えて
いくのか。
火曜日のドラマは正直、このドラマしかないかもしれない(+_+

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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