第5話 消えた婚約指輪

町の恒例行事である“羊祭り”が財政難で中止が決定される。
しかし町民達はその火を絶やしてはならないとして、規模を
縮小してでも自分たちで開催することを決める。

どうせ東京に戻れば嫌でも現実と向き合わねばならない。
それならば夏が終わるまでの合宿の期間だけでも半端を貫き
通せば良い。
結婚という悩みを抱える美帆子に対する言葉が適切で、
ここに居る意義を見出せなかった美帆子に、上手くその意義
を見つけ出した感じだ。

なかなか周囲の者に心を開かない美帆子だが、町民の暖かさ、
特には富貴子の家族として見守り扱う様には、実母にも無い
暖かさを感じたのでは無かろうか。

彼女はいかなる場面でも彼女のキャラクターを貫き通すほど
意志の強い人間であるのに、母親の望む形には反発できない
ものなのか。

美帆子と高志が一緒にいると分かると不機嫌そうな顔をする
彩華の表情とか、真野統平に対する気持ちを聞かれて、必死に
否定する千葉和美などの表情がとても良いね。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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