第6話 お願い殺さないで

グリーンの母牛の処分を巡り意見を戦わせる。
生徒達は牛を草刈り用に貸し出す"レンタカウ制度"に活路を
見いだすが、教授の寺西は現実を見て欲しいと語り、弘志は
これまでの方針通り、淘汰する事を決断する。

淘汰は仕方がないとしても、処分が決定し牛が連れ去られた
後の夕飯の席に牛肉のステーキを出すとは、なんとデリカシーに
欠ける人たちなのか。

動物の尊い命を知らしめるには良いエピソードで、命を犠牲
にした動物たちが食卓にあがる事で、食の有り難みを知らしめる事。
実に教科書的な内容だったと思う。

高志と弘志が意見を戦わせる場面が良かったね。
理想と現実とが入り交じり、いつの時代もあらゆる場面で普遍的に
行われている論争だと思う。

出産に立ち会った牛だから淘汰は許されないのか。
これだけの牛が消費されている世の中で一匹の牛に対する拘り。
とても矛盾した行動と考えだけれど、そう思う気持ちこそが
大切なものなのだろう。

最後まで必死に食い下がる彩華の感情のままに行動する様子が
とても印象的だったが、彼女も牛の淘汰を何度も経験していく内に
そんな感情は消えていってしまうのかも知れない。

ドラマとしては下手に救済の手を伸ばしたりしなくて良かったと
思う。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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