33分探偵

脚本/福田雄一

http://wwwz.fujitv.co.jp/33tantei/index.html


第5話 お見合い殺人でもたす


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彼氏くらいは自分で作れる。
親友のめぐみは独身の親友・前島慶子の事を心配し、相手を
次々と彼女に紹介する。今度の相手は公務員だとするが、
彼女の行為はありがた迷惑。しかしめぐみは一方的に自分の
夫のレストランで逢うことをセッティングし、一方的に電話
で告げては切ってしまう。

六郎の事務所に大田原警部が訪れる。
しかし今回は事件ではなく、目的はリカコ。今度見合いする事
になったので近くの席で様子を伺いアドバイスをしてくれと
いうもの。フレンチレストランであることを知ったリカコは
快諾するが、そこに六郎も付いていくことになる。

レストランのオーナー、中田修二は意外にも大田原の友人だった。
彼はアーチェリーをしており、私は柔道部だったという大田原。
そこに見合い相手の慶子とめぐみがやってくる。
なんとか盛り上げようとする大田原はオヤジギャグを連発し、
自虐ネタを連発する。しかしそれを聞いていたリカコは逆効果
だとして、自分の長所をアピールしろとアドバイス。
寝付きが良いことを語ると意外にもその話題に食いついた
慶子は男性の寝顔が好きだと微笑みを見せるのだった。

めぐみが席を外すと、タイミングをズラして慶子も席を外す。
すると次の瞬間、店の外でめぐみが包丁で刺されて倒れたので
有る。凶器である包丁を手にしており、返り血も浴びていること
から犯人は慶子であると確信。しかし六郎はいつものように
あらゆる可能性を探るのだった。
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相変わらずヌルい感じで展開される物語。

最初はレストランで彼らの隣にいた夫婦を疑うが、厨房の
料理人の一人が目撃していたことで容疑から外れ、めぐみの
旦那である修二へと疑いの目を向ける。

電話で愛人と怪しげな会話をしていた時点で、この手のドラマ
の容疑者からは完全に外れたと思う。外れたというよりも
犯人はもう分かって居るんだけどね。

推理物語の定番である凶器が凍った食材であり、人を殺した
後に食べてしまうという線も考えられたが、アーチェリーを
使うという強引な展開と、"何者か"が慶子に血の付いた包丁
を持たせたという時点でペケ。

ここで結論づけても良かったのだけど、やっぱり鑑識と情報屋
ネタで引っ張り倒した。

重要な証言者として"中途半端に熱い男"が出てきたが、今回の
ツボはこの人だったのかも知れないね。
この拘り方は"時効警察"のノリだった。

そういえば今回は冒頭のコーヒーネタが無かったな。
もうネタ切れ?
そのかわりオレオレ詐欺ネタは結構面白かった。

しかしこのドラマ、佐藤二朗さんにボケとツッコミやらせる
所が良いね。今までどんなドラマでもボケ役ばっかりだった
のに、六郎との絡みになるとツッコミに転身。

堀内敬子さんも独特の可愛らしさがあったね。

鞍馬六郎 ……… 堂本剛
武藤リカコ ……… 水川あさみ
アイ ……… 野波麻帆
茂木刑事 ……… 戸次重幸
情報屋 ……… 小島よしお
鑑識官 ……… 佐藤二朗
大田原警部 ……… 高橋克実

guest
中田修二 ……… 大高洋夫 (レストランのオーナー)
中田めぐみ ……… 阿南敦子 (殺害される)
前島慶子 ……… 堀内敬子 (犯人)
鈴本シゲル ……… 伊藤正之 (喧嘩している夫婦)
鈴本理恵 ……… 渡辺杉枝 (喧嘩している夫婦)

佐伯新、山本芳樹、中村咲哉、土佐和成、津村知与支
ウセイヌ・ジャーニュ、デニス、東京優勝

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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