33分探偵

脚本/福田雄一

http://wwwz.fujitv.co.jp/33tantei/index.html


第7話 ミュージカル殺人をもたせる!


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リカコにミュージカルに誘われる六郎。ミュージカルの良さ
をイマイチ実感できない彼はリカコに不満を垂れる。
そこには当日券を求めて鑑識のアイも来ていた。

その頃楽屋裏では劇場初日故に、リハーサルにも余念が無い。
女優の三木いずみは演出家・芦田からそんな芝居を客に見せる
のかと怒鳴られ灰皿を投げられていた。

芝居が始まると芦田の死体が舞台上に転がり出てくる。
客は演出だと思うが、やがてそれが本物の事件である事を知る。
いざ六郎も捜査を始めようと言うときに茂木刑事から犯行を
自供したとされる女性が連れてこられる。犯人は女優のいずみ
だった。
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殺害の現場近くに六郎やリカコ、アイが居たという設定故に
冒頭での事務所でのやりとりが省略されてしまったのが残念。
しかし今回は数々のこのドラマが持つワンパターンな演出を
崩した話でもある。

何と言っても六郎の滅茶苦茶な推理のお陰で、真犯人が見つ
かるという展開だったことだ。全く当たらず犯人に自供させる
という滑稽な話だが、最後の詫び状と粗品を送る手間が省ける
という点で良かったのかも知れない。

まずは演出家・芦田に演技を認めてもらっていなかったという
男優の石橋が疑われた。犯行時間には舞台袖で出番を待って
いたという。しかし目撃者の証言が有ったことでボツ。

大倉が殺したような事をリカコとアイが偶然耳にするわけだが
芝居のセリフを言っていただけという事でボツ。六郎はミュー
ジカルにハマって居ないという割りにセリフまで理解している
のだから凄いね。
しかも途中で自らミュージカル。まるでジェームス・ディーン
やウエスト・サイド物語のリチャード・ベイマーになったかの
ようなあの服装や髪型が笑えた。

しかし今回の推理はいつも以上に強引で説得力がなかったな。

今回のドラマのポイントはアイが六郎にモーションを掛ける姿
に嫉妬するリカコの構図だったのかも知れない。
リカコって六郎が好きなのかな。

鞍馬六郎 ……… 堂本剛 (探偵)
武藤リカコ ……… 水川あさみ (探偵助手)
アイ ……… 野波麻帆 (鑑識助手)
茂木刑事 ……… 戸次重幸
情報屋 ……… 小島よしお
鑑識官 ……… 佐藤二朗
大田原警部 ……… 高橋克実

guest
三木いずみ ……… 原史奈 (女優)
芦田 ……… 大石継太 (演出家)
石橋 ……… 北条隆博 (男優)
山岡 ……… 八十田勇一 (照明)
大蔵 ……… 古山憲太郎 (演出助手)

佐藤正和、山本泰弘、西條義将、加茂杏子、渡辺万美
渡辺京、野村啓介、吉田明花音、堀広奈、吉田佑、青木眸
板倉美穂

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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