33分探偵

脚本/福田雄一

http://wwwz.fujitv.co.jp/33tantei/index.html


第9話 船上殺人をもたす


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大田原は豪華客船での船上ランチが懸賞で当たったことにより
リカコと六郎を招待する。高いヒールを履いてきたリカコは
靴底が取れてしまい最悪。
その船には父であり社長である児玉一郎の誕生日会を開くため
に兄妹たちが集まる。長女・由紀子は船に来るやいなやいきなり
父親から投資という名目での借金を申しつけ、長男・総一郎は
社長の座を譲ればもっと利益を出すと父の前で訴える。
出港後、フラメンコのダンスやギターの音色を聞きながらの
食事。船体が大きく揺れる姿に六郎は恐怖を覚える。
そんな中船内に悲鳴が鳴り響く。
船体が揺れた事に驚いたにしては、少々タイムラグがある。
六郎達は現場にいくと、そこには鈍器の様なもので殴られ、
肩口をナイフで刺されて亡くなる児玉一郎の姿があった。
遺体の傍にはダイイングメッセージである"赤"の文字。
茂木が到着し捜査を行うと赤いシャツを着て血まみれの男・進藤
という容疑者を連行してくる。自首する彼に六郎は犯人では
無いと告げる。
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最終回にしては随分退屈なドラマだった。

奇抜な設定は面白いのだけど、その設定を上手く生かし切れて
いるとは思えず、脚本がプロが手がけたとは思えない程、適当さ
に溢れていた様にも思う。

最初から最後まで推理が滅茶苦茶。
この放送の第一回の時はもう少しマシな推理をしていたが、
どんどん適当さ加減の推理が展開され、リアクションだけが
楽しいドラマに成り下がった気がする。

小ネタも殆ど冴えが無く、唯一笑えたのは、茂木がヘリコプター
でやってくるアバウトなシーンのみ。

一応最後の犯人とのやりとりの中には、世の中の犯罪に対する
皮肉なんかも込められていたのか。

場面を変えて船上でのシチュエーションという試みこそ面白い
のかも知れないが、やっぱり冒頭での六郎事務所でのやりとりが
無いとしっくり来るものがない。

鞍馬六郎 ……… 堂本剛 (探偵)
武藤リカコ ……… 水川あさみ (探偵助手)
アイ ……… 野波麻帆 (鑑識助手)
茂木刑事 ……… 戸次重幸
情報屋 ……… 小島よしお
鑑識官 ……… 佐藤二朗
大田原警部 ……… 高橋克実

guest
児島一郎 ……… 小倉馨 (父親・社長)
総一郎 ……… 長谷川博己 (長男)
君子 ……… 山口香緒里 (総一郎の妻)
由紀子 ……… 町田マリー (長女)
浩二 ……… 坂本爽 (次男・フリーター)
風見 ……… 岡田義徳 (ギター)
進藤 ……… 豊永利行 (犯人)

迫田孝也、須永慶、上地春奈(キャラメル・クラッチ)
志賀廣太郎、神尾佑、佐野由布子、木村大志、更科有哉
内藤信

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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