四つの嘘

脚本/大石静

http://www.tv-asahi.co.jp/4lies/


第6話 41歳がはまっていくドロ沼の恋


ネリと英児が関係を持つ場面をたまたま訪れた詩文は見て
しまう。詩文は自宅に戻り彼のために購入したステーキ肉を
焼いて食べる。
満希子は大森からまた逢いたいとメールが届く。今度は前回
よりも長時間逢いたいと言われ、専業主婦になって以来
あまり長時間外出のしたことの無い彼女は返答に困ってしまう。
満希子は恋愛の達人詩文にその事を相談しようと電話するの
だった。
満希子が詩文の家を訪れると言ったにもかかわらず、詩文が
翌日満希子の家を訪れる。今日は息子の家庭教師の日だった
事もあり満希子にとっては彼女の訪問は不快な様子。
そこに帰宅する娘のゆかりと共に冬子の話題で盛り上がって
いると、勉強を終えた息子の明と大森が二階から降りてくる。
大森の姿を見た途端、先日電車の中で満希子が一緒に居た
男性が彼であることに気がつくと共に、彼女が相談が有ると
言っていたことが朧気ながらも想像が出来た。
何故詩文は本日満希子の家を訪れたのか。旦那・武が発した
言葉に焦る満希子。詩文は仏壇店で雇って欲しい事を告げる。
武は了承するが、満希子は彼女によって家庭が崩される事を
心配し、不安な様子。
一緒に食事を取ると駅まで一緒に帰ろうとする大森と詩文に
心配する満希子は、彼女も一緒についていくことにした。

それぞれの恋愛の進行状況を描いた話しだった。

西尾満希子の場合。
大森との関係が少しずつ成就していく中で、最後の一線だけは
家庭の為に越えまいとする姿が印象的だった。一応ロマンスに
浸るものの、その辺は現実的。
詩文に相談するのは吉と出るのか凶と出るのか。
口は堅そうだけれど、なんとなく彼女を信用できない気がする
のはやはり魔性としての過去が有るからなのか。
詩文の娘もまた魔性と呼ばれている辺り、母親の血を色濃く
引き継いだんだね。
夫が浮気している様だが、自分も浮気している現実を考えると
とても責められる状況ではない。この期に及んで自分はHだけは
控えたとでも言うつもりなのだろうか?

灰谷ネリの場合。
英児を一般の生活に戻すというのが彼女の命題だが、自分の
悦楽の為に動いていることも否定できない現実。
詩文は彼とネリが関係を持つのを目の当たりにしても取り乱す
こともなく、嫉妬心も抱かないところが実に不気味だ。
エストロゲンの値が急激に増え出したのは、治療の成果なのか
それとも恋をしているためのものなのか。
今回のネリのストーカーは病院の職員達に、彼女が病院内で
患者と関係を持っていることを言いふらした。取りあえず
今までの彼女の生活態度のお陰で信用されなかったみたい
だが、その内写真でも撮られてばらまかれるのではないかと。

原詩文の場合。
それぞれの事情に何故か知らずの内に足を突っ込むことになる
彼女。相変わらずラブホテル勤務で生計を立てているのに
対して、今回は澤田先生から交際を申し込まれた。
満希子から夫の浮気現場追跡に付き合わされる彼女。
いざ浮気現場に到着したときの彼女の大胆な行動。そして
いざ愛人を見たときの"殺さないの?"という大胆な発言。
何処か浮世離れしている彼女の特徴が出る場面だった。

しかし結局このドラマどういう方向性を持つのかよく分から
ないね。このグダグダな関係を永遠と続けていくのだろうか。
浮気の事実を否定することこそが"四つの嘘"なのか?

原詩文………永作博美 (魔性の女。本屋の娘)
戸倉美波………羽田美智子 (カナダに住む)
西尾満希子………寺島しのぶ (仏壇屋の娘)
灰谷ネリ………高島礼子 (世田谷第一病院の女医)

河野圭史………仲村トオル(友情出演)外交官
安城英児………勝地涼 (ボクサー。詩文の彼氏)
西尾武………渡辺いっけい (満希子の夫)
河野良子………野際陽子(特別出演)(圭史の母)
西尾ゆかり………夏未エレナ (満希子の娘)
西尾明………井之脇海 (満希子の息子)
戸倉雅之………二階堂智
戸倉彩………栖葉桃菜

福山………長谷川博己
井上………奥田崇
坂元弘樹………進藤学
原禮一郎………品川徹
宮部………伊藤ゆみ

((18歳の頃))
原詩文………入来茉里
戸倉美波………下垣真香
西尾満希子………石田未来
灰谷ネリ………河合優

guest
大森基 ………崎本大海
院長………大林丈史
妙子………山口美也子
桑野君子………星野真理
澤田………石黒賢

徳永淳、真島公平、山崎崇史、藤井亜紀

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