四つの嘘

脚本/大石静

http://www.tv-asahi.co.jp/4lies/


第7話 危険な女ともだち


満希子は詩文と共に夫・武とその愛人・桑野君子の元を
訪れる。いつからなのか?彼女はどういう人なのか?長い間
裏切っていたのか? あまりのショックに声なき声で質問する
がやがて我に返り、二人に謝れと責めるようになる。しかし
君子は自分は悪いことをしていないという。私は一度結婚に
失敗しているので結婚する気は無いが、好きだという気持ち
を止めることは出来ないという。そして経済的にも自立して
いるので時々武と一緒に過ごすのを許して欲しいという。
あまりの厚かましい愛人からの提案に何も言えずにいると
詩文もまたみんなで仲良くすれば良いと突拍子もない言葉を
掛けてくる。元々一夫一婦制には無理が有るし、満希子も
他人に気を許すことだって有るだろうというが、満希子本人
は否定する。
詩文は仕事に行くからとしてその場から離れようとするが
満希子はそれを許さない。他の女に目が行くのは妻にも責任
が有るという。美波の事を口にすると君子は武に第三の女が
居ると勘違いし、台所から包丁を持ち出して振り回すのだった。
一方ネリは院長に呼び出され、もう少しこの病院に留まる事
を告げられる。それは間接的に教授選を諦めろと言っていた。
教授になるには品格が必要だと言い、患者・安城英児との
密会している写真を出されて何も言い返すことは出来なかった。

このドラマ面白いとは思うのだが、イマイチハマり切れずに居る
のは、各々のキャラクターに共感できる考えの持ち主が居ない
所なんだろうなと。

原詩文の場合。
浮世離れした所が彼女の中の魅力だと思っていたが、段々と
現実を見つめて、何が幸せであり可能なのかを計算高く振り
分けるようになってきた。これを分からせたのは、一人という
環境が後押ししたことなのだろうか?
年齢という枠ではこの人を語るのは難しそうだし。
妙に異性に対してサバけていられるのは、自分がモテるという
自信感からなのだろうか。

西尾満希子の場合。
自分のことは余所に夫の浮気現場を見つけては、責める女性。
気がつくと家族崩壊の危機に有ったという所は面白いね。
なんだか夫の浮気の件はグダグダな流れのまま処理されそう。
しかしこの旦那も全く反省していないところがなんかイヤだな。
娘が萌え系メイドでパフォーマンスのアルバイトした事実を知る
事になり、息子は相変わらず無視するような行動を取る。
誰も現在の状況を危機と捉えていないところに不安は感じるが
この家族の問題は何処にあるのだろうか。
それにしてもやっぱり男性に貢いでしまう彼女。
これまで家族のために自分を殺してきた反動が、大森に向かわ
せるのに十分な動機にはなっている。

灰谷ネリの場合。
ストーカーの件は、病院の職員だったのね。
今にして思うと確かに福山はネリに怒られて表情を歪めて
いたね。もっとネリには過去のある女かと思っていたが、
そんな理由で彼女に付きまとっていたとは意外かな。
英児とは別の世界に住む人だと語られていたし、教授選も白紙
に戻されお先真っ暗。今後職場での福山とネリはどんな顔を
して会うのか見物かも。

原詩文………永作博美 (魔性の女。本屋の娘)
戸倉美波………羽田美智子 (カナダに住む)
西尾満希子………寺島しのぶ (仏壇屋の娘)
灰谷ネリ………高島礼子 (世田谷第一病院の女医)

河野圭史………仲村トオル(友情出演)外交官
安城英児………勝地涼 (ボクサー。詩文の彼氏)
西尾武………渡辺いっけい (満希子の夫)
河野良子………野際陽子(特別出演)(圭史の母)
西尾ゆかり………夏未エレナ (満希子の娘)
西尾明………井之脇海 (満希子の息子)
戸倉雅之………二階堂智
戸倉彩………栖葉桃菜

福山………長谷川博己
井上………奥田崇
坂元弘樹………進藤学
原禮一郎………品川徹
宮部………伊藤ゆみ

((18歳の頃))
原詩文………入来茉里
戸倉美波………下垣真香
西尾満希子………石田未来
灰谷ネリ………河合優

guest
大森基 ………崎本大海
院長………大林丈史
妙子………山口美也子
桑野君子………星野真理
澤田………石黒賢

柊瑠美、新山のぞみ、松本嘉菜、椋木えり、大須賀王子
藤原麻希、吉藤健太郎、松本昇大、山崎崇史、藤井亜紀
白木ナナ、蓮見陽介

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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