四つの嘘

脚本/大石静

http://www.tv-asahi.co.jp/4lies/


第9話 アラフォー最後の同窓会


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気付かなかった欲望、深い孤独を味わう三人のアラフォーたち。

一度は帰ろうとした詩文だが満希子の事が気になり、再び
大森のマンションを訪れる。中を隈無く探すが、人っ子一人
居ない。違う階を探すもやっぱり居らず、何処に消えたのか
不思議に思う。再び大森の部屋を訪れると、満希子の着ていた
服のボタンが千切れ落ちていた。急いでチャイムを押して中を
確認すると大森達が出てくる。

愛が欲しい主婦と金の欲しい若者のギブ&テイク。ウィンウィン
だという大森とその仲間である林雄二、佐藤大輔、河合高志
の三人はビデオカメラを片手に詩文にも近づいてきた。
しかし詩文は既に警察へ連絡しており、パトカーのサイレンの音が
鳴ると、若者四人は慌て出す。詩文は大森の顔を引っ掻くと
爪の中に入った皮膚を証拠として持ち帰る。
安心したのか満希子は気を失う。

気がつくと満希子たちは警察らと共にネリの病院の病室にいた。
満希子は家にバレるとして何もないよう装うとする。しかし詩文
はネリはこういう若者をのさばらしておいてはいけないとして
訴えるべきだと説得。それでも満希子は、母親がこんな女だと
知ったら子供達が傷つくとして、何もなかったことにしたいと
告げる。それならば完璧にしらばっくれなさいという詩文は、
警察には満希子の事は言わず、自分が襲われた証拠として爪の
間に挟まる大森の皮膚を証拠として提出した。

満希子は戻りたいとしながらも、今は動揺しているとして一晩
詩文の家に泊まることになる。そこで満希子は詩文が結婚しよう
としている事を聞く。

翌朝帰宅すると家の前で夫の西尾武が待っていた。
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満希子の場合。
結局この人は変わろうとして失敗し、元の位置に戻ることを
選択した一人。何故子供達が素直に戻ったのかよく分からず、
旦那は相変わらず浮気を続けているという始末。
家族の為とか言いつつ、結局自分の為にそうする他無かった
というのが正しい。
この人のグダグダ具合がなんとなくドラマ全体を反映している
様にも思えるけど、まぁ面白かった部分もあるので良いか。

詩文の場合。
この人もまた変わろうとしたものの結局元の位置に戻った役。
自分の意思で元の位置に戻ったのではなく、プロポーズした
澤田の訳の分からない主張のためにそうなる他無かったという
実に強引なオチ。
ただこの人の浮世離れしたように見える部分と、現実的な
部分が面白いよう描かれていたと思う。実際17年間、女手一つ
で子供を育てて、痴呆症の父親を世話してきたのだから、その辺
は立派。取っつきにくい人物で誤解されやすいけれど、案外
良い人なのかも知れない。

ネリの場合。
この人は変わろうとして本当に変わった人では無かろうか。
女性の社会進出に限界を感じたのだろうか。
年下の危ない男性と恋に落ちる味をしめたのか。
真面目な人ほど色恋沙汰に溺れると危ないのかな。

原詩文………永作博美 (魔性の女。本屋の娘)
戸倉美波………羽田美智子 (カナダに住む)
西尾満希子………寺島しのぶ (仏壇屋の娘)
灰谷ネリ………高島礼子 (世田谷第一病院の女医)

河野圭史………仲村トオル(友情出演)外交官
安城英児………勝地涼 (ボクサー。詩文の彼氏)
西尾武………渡辺いっけい (満希子の夫)
河野良子………野際陽子(特別出演)(圭史の母)
西尾ゆかり………夏未エレナ (満希子の娘)
西尾明………井之脇海 (満希子の息子)
戸倉雅之………二階堂智
戸倉彩………栖葉桃菜

福山………長谷川博己
井上………奥田崇
坂元弘樹………進藤学
原禮一郎………品川徹
宮部………伊藤ゆみ

((18歳の頃))
原詩文………入来茉里
戸倉美波………下垣真香
西尾満希子………石田未来
灰谷ネリ………河合優

guest
大森基 ………崎本大海
院長………大林丈史
妙子………山口美也子
桑野君子………星野真理
澤田………石黒賢

清水智信、江畑浩規、斉藤悠、玉有洋一郎、柴田次郎
野口雅弘、岡田洋子(テレ朝)、田尾きよみ、さいとう芽美
越智俊光、山崎崇史、藤井亜紀、白木ケイ

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