相棒 シーズン7
(2008年度10月期・テレ朝)

チーフプロデューサー - 松本基弘
プロデューサー - 伊東仁、西平敦郎・土田真通
脚本:輿水泰弘(1)(2)(8)(9)(19)、徳永富彦(3)(10)(16)、岩下悠子(4)
渡辺雄介(5)、櫻井武晴(6)(7)(12)(13)(18)、ハセベバクシンオー(11)
佐伯俊道(14)、古沢良太(15)、波多野都(17)

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_07/


第9話 レベル4〜後篇・薫最後の事件

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なんとか右京と薫の息のあったコンビプレイで小菅を捕まえる。
しかし小菅は明らかにこうなる事を予期しており、次のカード
を用意していた。それは時限式でウィルスの保菌されたケース
を爆発させる事。鑑識のものたちは、NBC部隊が来るのを待っ
ていたが、それを待つ間に爆発し、室内はウィルスによって
汚染されたのである。鑑識の米沢は警察官としてウィルスが
拡散するのを防ぐべきだとして、部屋を密閉状態にする。

その後すぐにNBC部隊がやってきて部屋にいた鑑識や刑事達を
感染症病棟の隔離室に閉じこめて、血液検査を行う。
すると右京の元に米沢から電話があり、刑事の一人がNBCの隊員
の一人に何やら液体を注入された事を告げる。現在隔離室では
その一人を除いて元気だという。

右京は取調室にいる小菅の元に行き、感染した人がウィルスを
周りにばらまくようになるまでどのくらいの時間が掛かるのか
を尋ねる。約一時間だという。
右京は薫に電話し、隔離室内にいる一人の感染者だけを隔離
するよう尽力をつくしてくれと連絡する。防護服を手に入れて
それで内部に潜入し、感染者にそれを着させれば良いとの事。
しかしもしも米沢らも感染していたとしたならば、薫も間違い
無く死亡するという危険なミッションであることを告げる。
薫は右京にどっちみちこの捜査が右京と最後の捜査になる事
を告げ、右京の指令を遂行することを誓う。
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なんとウィルスはばらまかれてしまった。
その場にいた警察官や鑑識のものたちは果たして無事助かるこ
とが出来るのか。

小菅のウィルス騒動の意図がレベル4施設の稼働のためではなく
自衛隊によって奪われた事に対する恨みから来るものだった。
しかし良く解らないのが、小菅はいつでもこのウィルスを生み
出す事が出来ると言っているのだから、また生み出せば良いん
じゃないか?という気がする。菌の種が無いと難しいのか。

薫の正義感、そして右京に対する信頼感が今回は何と言っても
光る話だった。それと同時にそんな要素の集大成という感じで
最後のエピソードの中で描かれたことになる。
なんと薫はこのシーズン最初に描かれていた兼高公一の意思を
継いでサルウィンに行くことになるのね。
美和子とたまきなんかとの絡みもこのドラマの見どころだった
だけにもう花の里で4人のショットが見られることもなくなって
しまうのかな。

さて事件では、ウィルスは偽物で実際には自衛隊が所持していた。
小菅が騒動に乗じて施設の必要性を訴えるかと思っていたが、
実際には彼ではなくこの自衛隊がそれをやろうとしていたという
事なのだろうか。
その為にあの隔離室にいた警察関係の人間の全員を犠牲にしよう
としていた辺りは衝撃なもの。

しかし必要に迫られたとはいえ、右京も見切り発信でよく薫に
死んでくれと頼めたと思う。まぁそのお陰で良いドラマになった
感じだけど、もしもこれで薫を失っていたら右京にとっては
相当心の傷として残りそうだね。

良い人間関係が形成されていただけ有って薫と他のキャラクター
たちとの別れはどれも絵になるものだった。
特に薫と言えば伊丹だったので、この二人の別れには右京との
別れ以上に伝わってくるモノがあった。
なんとなく照れくさそうにして素直になれない無骨な感じが、
逆にしんみりさせてくれる別れだった。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁・特命係)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)

小菅彬 …… 袴田吉彦 (国立微生物研究所・35歳)
後藤一馬 …… 樋渡真司 (国立微生物研究所)
長峰千沙子 …… 大路恵美 (国立微生物研究所)
志茂田 …… 並樹史朗 (国立微生物研究所)
山岸邦充 …… 藤田宗久 (防衛省大臣官房)
感染した鑑識 …… 竹嶋康成

岡崎宏、中西台次、井田友和、浜近高徳、北村隆幸、下間志都香
伊藤竜也

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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