相棒 シーズン7
(2008年度10月期・テレ朝)

チーフプロデューサー - 松本基弘
プロデューサー - 伊東仁、西平敦郎・土田真通
脚本:輿水泰弘(1)(2)(8)(9)(19)、徳永富彦(3)(10)(16)、岩下悠子(4)
渡辺雄介(5)、櫻井武晴(6)(7)(12)(13)(18)、ハセベバクシンオー(11)
佐伯俊道(14)、古沢良太(15)、波多野都(17)

http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_07/


第12話 逃亡者

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歩道橋の上でスペイン語で争う男女。
女性・松下綾香がその争いを止めようとして歩道橋から転落
する事故が発生する。綾香はすぐに110番通報しようとするが、
応答することは出来ず、110番通報したのを知った男性が
彼女の携帯の電源を切ってしまう。

すぐに現場検証が行われ、一課の伊丹たちは捜査を開始する。
所轄の刑事の一人・左勇馬もその捜査に加わり、伊丹たちの
カンに触る事を告げていく。来月から捜査一課に加わる人物だ
と知らされ伊丹は毛嫌いする。

被害者の母・志穂と被害者の彼氏・志茂川真が遺体の確認に
やってくる。
被害者の関係者にも事情を聞くことになるが、左勇馬は真も
被疑者の一人だとして犯人扱いする。彼女が殺害されたのにも
関わらず妙に冷静でいた事が気に掛かっていたのである。
伊丹は被害関係者を犯人扱いするなと止める。

その後の捜査で9時30分に被害者が110番通報しているのを知る。
携帯電話に被害者以外に別の指紋が検出され、犯人が電源を
切ったであろう事が伺える。110番通報したときの録音データ
を取り寄せ調べてみると、そのデータの中にスペイン語で
話し合いが行われているのに気がつく。
入国管理局の指紋のデータベースから、携帯に付着した指紋は
ルベルタ共和国から来たマルコ・イノウエのものだと分かる。
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犯人はルベルタ共和国人。
日本で犯罪を犯したとしても本国に帰れば捕まえられることは
無いという不条理な状況が描かれた。

犯罪人引渡条約に関して日本の現状を描いた様な話だった。

日本での犯行はすぐに発覚するが、ルベルタで起こった事件には
どんな真相が待ち受けているのか。

次々と容疑者が入れ替わるところは面白かった。
最初は被害者の彼氏・志茂川真が疑われたし、次には正義感
の強い所轄の刑事・左勇馬が疑われる。しかし結局どちらも
犯人ではなかったが、自らを犯人と自白するモノたちの気持ち
に説得力が有るのかどうかが今回の争点なのかもしれない。

被害者マルコの手にミサンガの染料が付着していたが、この辺の
物証にはやや説得力を感じなかった。ただ現場にミサンガが
落ちていたようだし、エリが犯人だとする展開も決して悪くは
無い。
このエリが他人が人を殺してしまったときには通報できたとし
ても、自らが犯してしまった時には通報できないという辺りは
とてもリアルなものだった。

今回登場した左勇馬刑事。
とても良い感じのキャラクターだけに定着するのかと思って
いたが、結局この人も一話だけのキャラクターの様。
シーズン7ではこの形式で物語が進んでいくのかな。

小野田が関わってきたのでドラマとしても箔がついた感じ。
やっぱり小野田は右京とは対極的な位置に居るなぁ。

杉下右京 …… 水谷豊 (警視庁・特命係)
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁・特命係)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策五課)
内村完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
大河内春樹 …… 神保悟志 (警察庁長官官房室長)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義 (組織犯罪対策部)
小松真琴 …… 久保田龍吉 (組織犯罪対策部)

左勇馬 …… 丸山智己 (田町署の刑事)
志茂川真 …… 山下徹大 (綾香の彼氏)
エリ・コバヤシ …… 英玲奈 (日系ルベルタ人)
マルコ・イノウエ …… 広瀬剛進 (日系ルベルタ人)
松下綾香 …… 野貴葵 (被害者)
松下志穂 …… 三谷侑未 (綾香の母)

一岡裕人

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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