赤い糸

脚本/渡辺千穂(3)(4)、半澤律子(1)(2)
演出/村上正典、川村泰祐

http://wwwz.fujitv.co.jp/akai-ito/index.html


第4話 長崎の空に


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修学旅行は長崎に行くことになる。
二日目は自由行動と言うこともあり、みなそれぞれに計画を
立てる。修学旅行で長崎に行ったことのある春菜からお勧めの
情報を聞いていた芽衣は、ビートロ作りと皿うどんのコースを
考えていた。そんな時、みんなでその計画を練っているところ
に敦史は芽衣に二人で一緒に回らないかと誘う。
周りから冷やかされながらも、芽衣は敦史と共に本屋に行き、
長崎の情報を集めるのだった。
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幾つかの伏線が用意されたような話だった。

まずミヤビという女生徒の様子がおかしいこと。
久しぶりに学校に来たと言っていたが、修学旅行には参加しな
かった。
そして何と言っても芽衣の母親が西野夏実の事を知っている
様子だという事だ。

今回は冒頭から内向的な中川沙良が芽衣によって社交的な性格
に移り変わっていく様子が描かれ、彼女にだけは心を開いて
いる姿が見られたことだ。たかチャンの事を好きだという事実
をいの一番に語っていたし、ゴスロリの格好をしている沙良が
同級生に虐められている現実に対して、芽衣は優しい言葉を
かけてあげた。
まるで好きな人と居るかのように芽衣に寄り添う様の沙良。
UFOキャッチャーをしたときには、心寂しい彼女の過去をちらり
と覗かせていたが、彼女だけは信じたいと思う気持ちが上手く
描かれていたと思う。

残念なのは生への執着心が全く見られず、事の真相の全てを
知る前に沙良が飛び降りてしまうことだ。

個人的に残念なのは、敦史が芽衣との繋がりを語るシーンが
有る。目一杯気の利いたシーンで語ったのかも知れないが、
それがイマイチ効果的に伝わってこない。あの時出会っていた
のが二人だったなんて事は、相当ドラマチックな事実なのに、
雰囲気に流されて語ってしまったかのよう。
こういう事実はなかなか自分の口からは語らない方がドラマ
として面白くなるのに、第3話でその事実が分かった途端、
敦史の口から語らせることに脚本の妙を感じないところ。

さて今回は久しぶりに岩田さゆりさん登場。
芽衣に彼氏が居るという事実を姉を通して父親に伝わっていく
訳だけど、こうやって気軽に男友達の事が父親に知られていく
っていうのが、女性姉妹の住む家庭の姿なのかなと思ってほの
ぼのさせられた。

竹宮芽衣 ……… 南沢奈央 (普通の中学生)
西野敦史 ……… 溝端淳平 (通称、アッくん)
高橋 陸 ……… 木村 了 (通称、たかチャン)
山岸美亜 ……… 岡本 玲 (芽衣の友人、行動的)
田所麻美 ……… 石橋杏奈 (敦史の幼なじみ)
中川沙良 ……… 桜庭ななみ (芽衣の友人)
藤原夏樹 ……… 柳下 大 (敦史とは小学校からのつきあい)
中西優梨 ……… 鈴木かすみ (芽衣の親友。)
神谷 充 ……… 田島 亮
竹宮春菜 ……… 岩田さゆり (芽衣の姉・高校生)
篠崎悠哉 ……… 矢崎 広 (芽衣の1歳上の幼なじみ。)
竹宮寿久 ……… 甲本雅裕 (芽衣の父親)
西野夏実 ……… 山本未來 (敦史の母、薬物依存症)
森崎孝道 ……… 小木茂光 (大叶神社の宮司)
竹宮幸子 ……… 渡辺典子 (芽衣の母親)
コータ ……… 山田ジルソン (悠哉の同級生)
幼少期の敦史 ……… 沢木ルカ
幼少期の芽衣 ……… 宮武美桜
太田 ……… 鈴木浩介
ユリ ……… 中村朝佳
由希 ……… 池田愛
井上隼作 ……… 矢柴俊博
川口ミヤビ ……… 平田薫

浦ちあき、高橋慶子、戸田広明、松田賢二、若葉竜也、米村美咲

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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