赤い糸

脚本/渡辺千穂(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)、半澤律子(1)(2)
演出/村上正典、川村泰祐

http://wwwz.fujitv.co.jp/akai-ito/index.html


第11話 それでもいいと思える恋


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芽衣を見た西野夏実は彼女の前に躍り出て、マチコに似ている
事を告げた後、私が貴方の母親を殺したとして謝罪する。
芽衣は帰宅すると母・幸子に夏実と逢ったことを告げる。
何故母親が死ななければならなかったのかを聞くと幸子は全て
を語ってくれる。
夏実は今でも薬物依存で入退院を繰り返していること。芽衣の
父親・春生が病気で亡くなった事。父親から一通の手紙を
預かっているとして手渡される。その中に全てが書かれていた。
その中には色んな経緯が書かれていると共に、最後はマチコに
出会えたこと、そして芽衣が生まれてきた事を最大の喜びだと
記されていた。
その頃敦史もまた森崎から全てを聞いていたのだった。
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未成年にして波瀾万丈な人生を送るドラマもいよいよ最終回。

行ったり来たりを繰り返す夏実を現実に向かせるための展開
が実に上手いなと感じた。
それと沙良の再登場のさせ方がとても上手く、記憶が戻らない
ままで再会させるというアイディアに脱帽させられる思い
だった。

このドラマ、もっと展開をゆっくり描き一年くらいのスパンで
描けば面白いドラマになるんだろうなと思う。

若者ドラマらしく自分の居場所を探していくような内容だった
り、本当の友人とは何かを主張してみたり、生まれてきた理由
を問うて見たり、薬物依存や人依存に対する警告的な意味を
覗かせてみたり、とにかく色んな内容が詰まっているドラマ
だった。
よくぞこんな雑然としたドラマをまとめたなという感じ。

困ったときや楽しい時を共有する仲間達の存在。
中学から高校生に進学して、みなそれぞれの道へと歩んでいく
中で、時に中学の頃の楽しかった時代を思い出させる寂しさ
を演出したかと思えば、そんな仲間が集まる事が出来る喫茶店
(居場所)が有ることの幸福感を描いたりする。

竹宮家を離婚させたのはちょっと強引な感じもするけど、
最後に一家で一緒の場面を描いたところはとても良かった。
クレジットの中でその後の生活を描いたのも良かったね。

竹宮芽衣 ……… 南沢奈央 (普通の中学生)
西野敦史 ……… 溝端淳平 (通称、アッくん)
高橋 陸 ……… 木村 了 (通称、たかチャン)
山岸美亜 ……… 岡本 玲 (芽衣の友人、行動的)
田所麻美 ……… 石橋杏奈 (敦史の幼なじみ)
中川沙良 ……… 桜庭ななみ (芽衣の友人)
藤原夏樹 ……… 柳下 大 (敦史とは小学校からのつきあい)
中西優梨 ……… 鈴木かすみ (芽衣の親友。)
神谷 充 ……… 田島 亮
竹宮春菜 ……… 岩田さゆり (芽衣の姉・高校生)
篠崎悠哉 ……… 矢崎 広 (芽衣の1歳上の幼なじみ。)
竹宮寿久 ……… 甲本雅裕 (芽衣の父親)
西野夏実 ……… 山本未來 (敦史の母、薬物依存症)
森崎孝道 ……… 小木茂光 (大叶神社の宮司)
竹宮幸子 ……… 渡辺典子 (芽衣の母親)
コータ ……… 山田ジルソン (悠哉の同級生)
幼少期の敦史 ……… 沢木ルカ
幼少期の芽衣 ……… 宮武美桜
太田一平 ……… 鈴木浩介
ユリ ……… 中村朝佳
由希 ……… 池田愛
井上隼作 ……… 矢柴俊博
川口ミヤビ ……… 平田薫
安田愁 ……… 若葉竜也
村越 ……… 松田賢二
石川マチ子 ……… 山口紗弥加

浜田学、池田わたる、勝又啓太、外川貴博、中津川朋宏
大林奈乃羽、浜岡遼、平原万匡、下川真矢、六本木康弘
大塚幸汰

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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