Around40 〜注文の多いオンナたち〜

脚本/橋部敦子

http://www.tbs.co.jp/around40/

第6話 格差恋愛の建前と本音

和哉との関係を清算。
聡子は恵太朗とお笑いライブに行き盛り上がる。
奈央は上司に不妊治療の事実を話し、理不尽な思いをしている
人の先頭に立ち雑誌でその事を取り上げることを告げる。
瑞恵は派遣社員としてまずは事務職に就くことを考える。
三人はいつもの食事の席で語り合う。
女は年を取るほど男性に対する要求を下げなければならないが
実際は逆だという奈央。年収が下の人と付き合うことが
出来るのか?という問いかけに、聡子はイマイチ問題を実感
していなかった。
しかしその問題の本質はすぐに訪れるのだった。

今回は女性が男性よりも社会的地位や年収が高い場合、どんな
弊害が起こるのかを上手くシミュレートするような話しだった。

全てがこのケースに当てはまるとは思わないが、やはり生物学
的に見ると、こういう視線になるのが自然って事なのか。

ドラマとして共感できたのは恵太朗の心情だったかな。
この人、何処か浮世離れしている感じがして、地位とか年収
に拘りが無い風に見えていたが、好意を持つ女性の前だと
やはり無理してしまう自分がいる。
自分にとって背伸びするような店に連れて行く事は、それだけ
世間体や相手の視線を気にしている事の表れだと思う。

一方の聡子の対応も難しいね。
気を遣っての事だろうけど、年収の高い人、低い人によって
対応をより分けてしまう様だと、世間の目や自分の中で
相手を軽視している心情が発生してしまう。
悪気は無いのは十分に分かるのだが、対応をより分けられた
事を知ったとき、傷つくのは相手だからね。

そういう意味では今回、恵太朗と瑞恵、聡子と奈央で面白い
ように立場の違いが分かれた話でもある。

一方奈央の話しも一筋縄ではいかない。
今回聡子の元に患者がやってきたが、この患者のエピソード
は奈央の心情に掛かっていく話しなのかも知れない。

自分は何のために努力しているのか。
本来は自分自身の為に頑張るような事でも、相手が居ることに
よって、その目的が変わってしまう事が良くある。
患者は自分自身のためではなく、父親のために頑張っていた。
奈央は一体何のために頑張っているのだろうか。

瑞恵のエピソードもまた難しいね。
簡単にこなせると思っていた事務職も、自分の中での認識以上
に進化していた。
ただこの人の場合、逃げ道が無いわけではないから、それなり
に安心して見ていられるものも存在している。
しかし保証は有っても惨めに生きるよりも、辛くても自分らし
さを追求できるかに掛かっているのだろうね。

緒方聡子(39)・・・天海祐希
岡村恵太朗(33)・・・藤木直人
森村奈央(35)・・・大塚寧々
大橋貞夫(39)・・・筒井道隆
竹内瑞恵(39)・・・松下由樹
*   *   *
緒方達也(28)・・・AKIRA (EXILE)
緒方マキ(24)・・・さくら
緒方友康(69)・・・林隆三
吉永晴子(61)・・・加賀まりこ
三波由香里 (32)・・・吉瀬美智子
新庄高文 ・・・ 丸山智己
竹内彰夫 ・・・ 神保悟志
川崎謙吾 ・・・ 松尾貴史
中山美智子 ・・・ 大場久美子

guest
神林昭三 ・・・ 橋爪淳
神林博義 ・・・ 郭智博

宍戸美和公、我が家、大山鎬則

松本若菜、木村遼希、星野涼子、日栄洋祐

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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