あしたの、喜多善男
〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜

脚本/飯田譲治
出演/小日向文世、松田龍平、小西真奈美、今井雅之
栗山千明、要潤、生瀬勝久、吉高由里子、岩松了
丸山智己、吉家章人、渡辺万美、片山瞳、桂亜沙美
武下公美、ユリサ、崎田まや、斉藤陽一郎、小曽根真
大坂昌彦、井上陽介、TIFFANY、七枝実、野口かおる
中澤智亜紀、藤井亜衣、香戸良二、川添浩文、永井博章
重松宗隆、桐山美由子、今泉恵美子、山道やすひろ

http://www.ktv.co.jp/yoshio/index.html

第1話 人生残り11日

喜多善男は、人は良いがツイてないことづくしの人生を送る。
そんな人生に辟易し親友の命日の11日後に自ら死のうと決意する。
幼き頃から11という数字に縁のある彼。
亡くなるまでの11日間に、悔いが残らぬようやりたいことを
やろうと決めるのだが..。

島田雅彦の小説「自由死刑」のドラマ化。
自殺するまでの11日間に彼の身の回りで何が起こるのか。
そして決意していた11日目が訪れたとき、本当にこの世に未練が
無く死ぬことが出来るのかというのがドラマの興味深い流れ
だろう。

ドラマとして命の灯火がカウントダウンされていくという
意味では、ドラマ「神はサイコロを振らない」に通じる所が
有る。ただあのドラマでは運命は神のみぞ知るという所だっ
たが、このドラマでは上述したように、運命は自分で変えること
が出来るという点である。

なんとなく日本のドラマらしい奇抜な内容のドラマだった。
初回故に分からないことだらけで展開し、人間関係に於いては
嘘くささばかりを感じる。

そして意味不明な関係。
元妻・鷲巣みずほと喜多善男の関係がどういう事になっている
のか全く想像できる物がなかった。二度目の夫が亡くなり多額の
保険金を手に入れたとの事だが、それが誰のことを指すのか、
そして鷲巣みずほという人物はどういう女性なのか。

ドラマのプロットを覗くと、無くなるまでの間に次々と彼に
降り掛かる出来事の数々に運命の歯車が狂うとある。
影響を受けるのは必至と言った感じだが、影響を受けるのは
喜多善男だけでなく、彼に接触する人物もまた人生観を揺るが
す事に繋がっていくのだろう。

当面の興味は、喜多善男に近づく矢代平太の意図が何処にある
のかという事かな。
また11という数字がこの先も拘りを見せていくのか楽しみである。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system