薔薇のない花屋

脚本/野島伸司
出演/香取慎吾、竹内結子、釈由美子、松田翔太、寺島進
池内淳子、三浦友和、本仮屋ユイカ、八木優希、今井悠貴

http://wwwz.fujitv.co.jp/rose/index.html

第7話 親が子供を叩く時

汐見英治の花屋に訪れるものがいた。
初めは客かと思えば、男は名刺を差し出し、訪問の理由を
語る。男は安西輝夫の依頼でやってきた弁護士・林久則
(小市慢太郎)。雫の親権を英治から奪うためにきたのである。
そんな時小野優貴先生から雫が安西と度々逢っている事を
聞かされる。雫は祖父から花屋を続ける為の資金を借りよう
としていたのである。
それを聞いて英治は直接安西の元を訪れることにする。

いやぁ面白い展開ですね。

ドラマとして良くできているのは、言葉の節々に全ての答えと
その時の心情が隠されていることにある。

美桜との会話の中で幸せは恐いもので、いつかその幸せを奪わ
れてしまうのかも知れないと呟くシーンなんて、今回の展開を
最も象徴しているけど、どのシーンを見ても無駄な場面や
セリフが無く、その先を期待させるものとなっている。

今回はかなり多くの謎が相手に伝えられた。
一番象徴的なのは、やはり美桜の目が見えることを知って
その芝居に付き合っていた事実が彼女に伝わるシーンだと思う。
いつかこの場面が来ることを知ってか、予め"居なくならないで
下さい"と英治が前振りしていたり、小野先生との会話の中で、
美桜の行動に対するフォローが為されていたのが上手かった。

裁判にだけは絶対に縺れたくないという英治の真意は何なのか。
英治の過去が明らかにされることを恐れているのだと思って
いたのだが、この二人本当の親子では無かったのね。
色んなblogで1話の段階から、二人は親子ではない説が流れて
いたけど、これまでにそれを感じさせない作りも良くできて
いる。

子供に対する暴力についてのやりとりも良くできていた。
あの場面でフォロー出来る四条の貫禄さ加減が寺島さんの
演技の中から見て取れるし、張りつめた緊張感漂うその場の
雰囲気を一瞬にして砕けさせる四条のキャラクターはとても
心地良い。

さて雫の本当の父親とは誰なんでしょうか。

手術すると言いつつも不摂生で手が震える安西先生は美桜から
恨まれる立場になってしまうのでしょうか。

工藤直哉が持ち逃げした金の行方も気になるところです。

guest
小市慢太郎、末野卓磨、富岡真史、井筒太一、阿部未菜美

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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