薔薇のない花屋 脚本／野島伸司 出演／香取慎吾、竹内結子、釈由美子、松田翔太、寺島進 池内淳子、三浦友和、本仮屋ユイカ、八木優希、今井悠貴 http://wwwz.fujitv.co.jp/rose/index.html

第9話 衝撃！全ての真実

汐見英治の前に突如現れた神山舜。
海外で外科医をしていた彼は、今回難しいオペを行うとのこと
で安西輝夫院長に呼び出されたという。
一方店を閉じた英治は、白戸美桜の家に身を寄せることになる。
鍵を手渡されているのにドアをノックし、彼女が出てくるのを
待つ彼。その光景を見た彼女は不思議そうな彼を眺めた。
美桜は病院からの帰宅途中、偶然担当執刀医である神山舜と
出会う。今後の方針の確認をする為、帰宅のタクシーに相乗り
して話し合うことになる。その時にはまだ英治と舜の関係を
知らない美桜。舜のあまりにも合理的な物言いや態度に不快感を
覚える。

色々と残されていた謎が明らかにされる展開だった。
特に雫の父親が神山舜だったという事実は、このドラマにしては
意外とあっさり告白したなという気がする。

神山舜という人物は、何と言っても不快極まりない。
やたらと初対面の人に対しても語りすぎるきらいがあり、
これまで自分の心を見透かされまいとする英治の態度とは
正反対のキャラクターだ。
この人物が出てきたせいもあるのか途端にドラマがつまらなく
なってしまった。

かつての同志が何故医者と無職という境遇の違いに現れている
のか興味深いところだが、同志であるという事をやたらと口に
出しては、自分たちは他人には分かり得ない関係で、
無二の存在であると見せびらかす感じが、なんとも鼻につく。

同志ならば女性に別れ話をするという嫌な役目を相手に押し
つけても良いことなのか。

工藤直哉のキャラクターにはそれ程の不快さは感じなかったが、
流石に神山舜を理解するのは難しい。

さてドラマだが、見ていてイマイチよく分からない。
あれ程の事が有ったのに厚顔無恥であるかのように二人は
寄り添っていたのに、これだけの事で別れようとするものだろ
うか。しかも英治と舜の会話って別れるほど衝撃を受ける
話しなのか?既に英治が雫の本当の父親ではないことは分かって
いるわけだし、彼を嫌う理由なんて会話の中に微塵も無い。
単に相手から必要な言葉を待っているだけならば良いの
だが、それにしては同棲関係を解消してしまったりする。
二人は近くにいたいからこそ、恥を忍んで寄り添っていたの
に、この距離感は何なのだろうか。
色々と言いたげな様子ではあったので、今後の英治の行動力に
期待したいところだが。

それとマスターは元暴力団担当の刑事だったんですね。
なんとなく納得してしまうところがあるのが面白い。

guest
玉山鉄二、中根徹、前田健、松田沙紀、嶋崎伸夫、よしのよしこ

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)