CHANGE

脚本/福田靖

http://wwwz.fujitv.co.jp/change/index.html


第4話 いじめられる総理


政治に必要なのは決断力だ。
そう言われた朝倉啓太は見事、総理の座に就任する。
同時に美山理香は主席秘書へ昇格。事務秘書官として新たな
顔ぶれ4人が紹介される。百坂哲也、郡司敏夫、西誠二、
秋山太郎勘助。
就任最初の仕事は閣僚を決める組閣であるが、悩む暇も無く
神林正一がリストアップしたものを持ってくる。絶大の信頼
を寄せているだけあり、修正もせずリストのまま大臣を決める。
その人選を見て、若手議員である生方恒夫らは不満を漏らす。
一方スケジュールが詰まっている中で、各省から書類が
次々と回ってくる。美山から署名するだけで良いと言われるが
彼が受け取った一つの書類に目が留まる。
八ツ島湾のクラゲ訴訟の件。ダム建設によりクラゲが大量
発生し、地元漁民達の操業が廃止に追い込まれている案件で
有る。地裁で一度は国の責任を認める判決が出るが、官僚たち
は控訴するために総理からの署名を待っていた。

一国の総理がこんなミクロな視点で問題に対峙していれば
時間も金もないことは明らかであり、今回取り上げた件も偶然
とはいえ出来すぎている感じはする。

しかし彼が選挙公約の中で国民と同じ視線に立つと語って
いる通りの展開が用意されており、偉ぶって上目線で接して
くる官僚や神林の思惑を打ち破るには最高のシナリオが
用意されていたと思う。

型破りな役というのはキムタクの十八番では有るけれど、
このドラマの中の彼の役柄は知識をひけらかすわけでもなく、
特殊な才能を発揮している訳でもない。素人ゆえの行いが
自然と型破になっている点がとても好感。
やりたい事が既成の政治家よりも細かく、習慣化していて
目を通さない様なことにも気配りが行き届くという面で、
国民が望んでいる政治家の姿があるような感じだ。

彼を見守る周りの目も最初は否定的なところから始まり、
徐々に変わっていくなどとても良くできている。
まさか小野田朝雄まで彼に味方するとは思わなかったが、
朝倉と同様の国民を幸せに導くために情熱を持つ人は居る
のだろうから、そういう人を如何に目覚めさせて味方に付けて
いくのかがポイントだろうね。

そういえばモジャ倉さん。
公邸に居たときは髪型が整っていたのに、自宅に戻ると
モジャモジャになる変わり身の早さは一体何なのか?

朝倉啓太 ・・・ 木村拓哉 (総理)
美山理香 ・・・ 深津絵里 (総務会長の秘書)
神林正一 ・・・ 寺尾聰 (日本政友党・総務会長)
宮本ひかる ・・・ 加藤ローサ (後援会長の姪っ子)
月丘瑠美子 ・・・ 堀内敬子 (医師)
近藤光輝 ・・・ 風間杜夫 (主席秘書)
鵜飼武彦 ・・・ 伊東四朗 (内閣総理大臣)
小野田朝雄 ・・・ 中村敦夫 (幹事長)
二瓶栄 ・・・ 神山繁 (二瓶派)
垣内達彦 ・・・ 大林丈史 (外務大臣)
朝倉貴江 ・・・ 富司純子 (母親)
韮沢勝利 ・・・ 阿部寛 (選挙プランナー)

生方恒夫 ・・・ 石黒賢
鴨志田 ・・・ 東根作寿英
高柳 ・・・ 河野洋一郎

百坂哲也 ・・・ 西村雅彦 (財務省)
郡司敏夫 ・・・ 平泉成 (経済産業省)
西誠二 ・・・ 矢島健一 (外務省)
秋山太郎勘助 ・・・ 鈴木浩介 (警察庁)

森重 ・・・ 隈部洋平 (神林の秘書)
檀原段 ・・・ 大倉孝二 (SP)
久野正次郎 ・・・ 森本レオ (東大教授)

浅見小四郎、久富惟晴、白石タダシ、松井宗但、野口雅弘
横山祥二、まつだ壱岱、康喜弼、徳永淳、築山万有美
本多進伍、石橋あゆみ、山根阿矢子、石井あみ、富永多映
ともみ、青木一、外園大、岩本美佑紀、岩崎恵子、矢萩理恵
山田洋、浅木信幸、川又シュウキ、大野慶太、麻倉卓也、佐藤幹
大槻修治、宮本賢一、田中智美

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