CHANGE

脚本/福田靖

http://wwwz.fujitv.co.jp/change/index.html


第6話 恋愛スキャンダル


朝倉啓太と美山との関係がマスコミに取り上げられる。
政権にはマイナスのイメージであると言われ、美山は肩身の
狭い思いをする。啓太に対して今後雨が降っても私に傘を
差さないで欲しいと語る。
一方神林が補正予算案を持ってくる。1兆3000億円の公共事業
費を盛り込んだばらまき型予算計画。承認するだけで良いと
言うが、金の問題は難しいとしてすぐに判子を押すことは
せず、韮沢らと相談することにする。
その頃、美山はスキャンダルの件で凹みつつバーで一服して
いると、美山の財務省在任時代の同僚である松井尚子(37歳)
とばったり出会う。尚子と近況を語り合っていると、彼女の
息子が入院している事を知る。その原因が肺炎を起こした際、
病院をたらい回しにされ症状を悪化させたことだと知る。
小児科が居なくなっている現状を聞くと、朝倉啓太は予算の
最優先事項だとして小児科医療対策に勢力を注ぐことになる。

またしても神林の思惑を打ち破り、独自の政治方針によって
活動する朝倉啓太首相の姿を描いた。

無能だと思われている朝倉が実は努力家でしっかりとした信念
を持つ人物である点だ。それと関連し、彼は仲間と見なすモノ
への信頼感に溢れていること。
そんな彼の姿が少しずつ意固地だった政治家たちの心を動かし
味方に付けていく事への快感はこのドラマの面白さの一つだ。

今回ドラマの面白さは幾つもの場面で見ることが出来た。
まずは何と言っても閣議の席で朝倉啓太の政策に対して反対
したモノを罷免する事で、相手の思惑を出し抜いたこと。

そして党や派閥を越えて同じ政策を掲げるものたちに協力を
仰ぐという前代未聞の展開を用意したことだろう。

与党の議席が250で野党が230。政友党議員は全員、国会を欠席
するという数字をきっちりと表現することで陣取り合戦のような
面白い展開が用意されている。

気難しい展開と同時に程よいコメディ具合がなんとも言えず、
美山理香を使ったコントは最高に面白い。流石深津ちゃんだ。

今回のドラマのポイントとなった記者会見。
正直革新党の議員の決断を決定づけるほどの内容には見えな
かったが、美山に対する配慮の程はよく伝わってくる内容だ
った。迷惑を掛けたのは自分で辞めようと考えているモノを
引き戻すには十分な演説だったね。

朝倉啓太がやっている事を総合すると革新党議員を揺り動かす
事が出来るのは理解できる。普通野党に協力を求められば
何らかの意図が存在すると思うけど、彼の政治の世界に染まっ
ていない初々しさが逆に上手い感じに説得力を帯びた感じで
とてもよく出来ていたと思う。

来週は15分拡大みたいだね。

朝倉啓太 ・・・ 木村拓哉 (総理)
美山理香 ・・・ 深津絵里 (総務会長の秘書)
神林正一 ・・・ 寺尾聰 (日本政友党・総務会長)
宮本ひかる ・・・ 加藤ローサ (後援会長の姪っ子)
月丘瑠美子 ・・・ 堀内敬子 (医師)
近藤光輝 ・・・ 風間杜夫 (主席秘書)
鵜飼武彦 ・・・ 伊東四朗 (内閣総理大臣)
小野田朝雄 ・・・ 中村敦夫 (幹事長)
二瓶栄 ・・・ 神山繁 (二瓶派)
垣内達彦 ・・・ 大林丈史 (外務大臣)
朝倉貴江 ・・・ 富司純子 (母親)
韮沢勝利 ・・・ 阿部寛 (選挙プランナー)

生方恒夫 ・・・ 石黒賢
鴨志田 ・・・ 東根作寿英
高柳 ・・・ 河野洋一郎

百坂哲也 ・・・ 西村雅彦 (財務省)
郡司敏夫 ・・・ 平泉成 (経済産業省)
西誠二 ・・・ 矢島健一 (外務省)
秋山太郎勘助 ・・・ 鈴木浩介 (警察庁)

森重 ・・・ 隈部洋平 (神林の秘書)
檀原段 ・・・ 大倉孝二 (SP)

野呂勘三郎 ・・・ 高橋英樹 (革新党)
松井尚子 ・・・ 高橋由美子

斉藤暁、笠井信輔、和泉ちぬ、森富士夫、沼崎悠、小長谷勝彦
明石知也、薬師寺順、神崎智孝、徳永淳、広田亮平
田口主将、久富惟晴、仙波和之、小倉馨、加藤治、川口節子
山本東、堀米聰、中沢純子、イアン・ムーア、ダーシャ
山田洋、浅木信幸、川又シュウキ、大野慶太、外園大
麻倉卓也、佐藤幹、矢萩理恵、岩本美佑紀、岩崎恵子、池田香織
積圭祐、浅里昌吾、熊谷美香、山口景子、小寺里奈、宮本佳代子
安保恵麻、関根優子

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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