CHANGE

脚本/福田靖

http://wwwz.fujitv.co.jp/change/index.html


第7話 15分拡大SP・衝撃の結末!!消えた総理


小児科医療体制を最優先にしたい。
朝倉総理は神林ら政友党の意見ではなく、自らの決断で
補正予算案に挑むことになり、小野田グループや革進党の野呂
代表の協力を仰ぎ、議席は確保したかに思えた。
しかし朝倉の活躍する姿を見て、神林は彼の役目は終わったと
考える。今は上手くいったとしても素人同然の彼の政策では
失速することは明らかだという。
厄介なのは総理を辞めさせる事か出来ないこと。自分から
辞めると言い出さねばならないという神林は、呼び出した
美山に意見を求める。そして主席秘書官を辞めるよう告げら
れる。美山は近藤光輝に相談すると、君は神林が総理になる
のを切望していたのではないかと逆に問われ、政治家になり
たいのならば、神林についていくべき事をアドバイスされる。
そして朝倉の為ではなく、自分自身の為に生きるべきだと。

朝倉と神林、どちらの下に付くのが得策か。
頭の良い美山が損得勘定を考慮し結論をはじき出す話しで、
秘書の近藤から言われたとおり、青臭い正義感を振りかざし、
小児科医療を掲げる朝倉を選ぶべきか、人脈が広く政治を
よく知るベテランの神林の下に付き、自分の夢でもある政治家
に向けて邁進すべきなのかで葛藤する。

今回は神林の行動力に軍配が上がる。
有る意味不意打ちなので仕方がないとはいえ、官房機密費と
いう裏技を使って小野田を指示する議員達を買収していく。

政治家というと政策予算の必要性と同時に不透明な金の流れ
と、政策のためには形振り構わない姿がイメージされる
ので、今回の流れは決して悪くはなかった。

美山と朝倉との関係は確かに短い。
期間の問題ではないがこれを一時の感情と受け取り、政治に
実直で情熱的な彼に味方すべきなのか。
回想シーンばかりを繋げてみると、短い期間の中でも如何に
関わり合っているのかが分かる作り。
募集する主席秘書官たちの無能さ加減は逆に美山の優秀さを
誇示する表現でもある。
神林の下にいれば政治家としては近いかも知れないが、彼の
政治家としての汚い一面も多分に見ているので、何時裏切ら
れるとも限らない不安な一面は存在していると思う。

神林に付くと決める美山に対して、今回は方々から彼女の
感情に訴えかけるような演出が為された。
ひかるからは、朝倉を政治の世界に引きずり込んだのはあなた
だと言われ、朝倉からも総理としてではなく、一個人として
必要性を説かれた。必要とされている場所に行くのが幸せなのか
一つの駒としか考えられていないであろう神林の下が良いのか。
そんなシチュエーションの下、自分の夢と今の素直な心情を
計りに掛け、結論を導き出して行くことになると思う。

それにしてもコメディ部分が良いですね。
美山が突然辞めると言い出した発端を探るときの、ひかると
韮沢と朝倉のコント。まさか明太子とワインというアイテム
がそこまで面白く使われるとは思わなかった。

朝倉啓太 ・・・ 木村拓哉 (総理)
美山理香 ・・・ 深津絵里 (総務会長の秘書)
神林正一 ・・・ 寺尾聰 (日本政友党・総務会長)
宮本ひかる ・・・ 加藤ローサ (後援会長の姪っ子)
月丘瑠美子 ・・・ 堀内敬子 (医師)
近藤光輝 ・・・ 風間杜夫 (主席秘書)
鵜飼武彦 ・・・ 伊東四朗 (内閣総理大臣)
小野田朝雄 ・・・ 中村敦夫 (幹事長)
二瓶栄 ・・・ 神山繁 (二瓶派)
垣内達彦 ・・・ 大林丈史 (外務大臣)
朝倉貴江 ・・・ 富司純子 (母親)
韮沢勝利 ・・・ 阿部寛 (選挙プランナー)

生方恒夫 ・・・ 石黒賢
鴨志田 ・・・ 東根作寿英
高柳 ・・・ 河野洋一郎

百坂哲也 ・・・ 西村雅彦 (財務省)
郡司敏夫 ・・・ 平泉成 (経済産業省)
西誠二 ・・・ 矢島健一 (外務省)
秋山太郎勘助 ・・・ 鈴木浩介 (警察庁)

森重 ・・・ 隈部洋平 (神林の秘書)
檀原段 ・・・ 大倉孝二 (SP)

野呂勘三郎 ・・・ 高橋英樹 (革新党)
松井尚子 ・・・ 高橋由美子

大竹浩一、ムロツヨシ、田辺愛美、箱田暁史、徳永淳
広田亮平、吉田友紀、大波誠、塚本一郎、諏訪部仁
山田洋、浅木信幸、川又シュウキ、大野慶太、外園大
麻倉卓也、佐藤幹、矢萩理恵、積圭祐、浅里昌吾、熊谷美香
山口景子、阿部ゆり亜、岩崎恵子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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