CHANGE

脚本/福田靖

http://wwwz.fujitv.co.jp/change/index.html


第9話 衝撃!!総理倒れる


神林は朝倉から罷免を受けたとして一線から退く。
その嘘のお陰で美山はまた朝倉の元に戻ってきたモノの、
世論は朝倉政権の逆風になる。今まで政治を支えてきた神林
を辞めさせたのは、調子に乗る行為、権力に取り付かれた男
だと悪口が出始め、支持率は12%下落。
その事を受け朝倉は身近にいる人を集めて、今一番何が問題
なのかを話し合う。勝手に神林が辞めたことを主張すべきか?
弁解したところで結局二人の関係が上手く行っていないことは
明らかなので逆効果であるという。ムキになる程国民は信じて
くれないものだというと、何の手立ても打てなかった。
しかし神林は内閣から飛び出して何のメリットが有るのかを
話し合う。きっと裏があるはず。そして新しい官房長官を
誰にするかで話し合う。朝倉にはもう人選を決定していた。
韮沢勝利。内閣の意思を伝えるには彼以外に適役は居ないと
する。
美山には一つ気になることが有った。先日神林の元で見た
"大堂商事"事件の名簿者リスト。未公開株で政治家に利益供与
した事件をまたむし返すつもりなのかと。
一方その頃、国会の前で座り込む農家の存在が有ることに
ひかるは新聞を通して知ることになる。

次々と朝倉政権に不利な状況が舞い込んでくる。
18年前の不正供与事件。
一度は謝罪して済んだ事件だと思っていたが、ここにきてまた
蒸し返された格好だ。やはりドラマとして面白く映るのは、
これまで最大の後ろ盾で有った小野田朝雄を失うことで、
先行き不透明さが如実に表れた事と、神林が自分が不利な状況に
なることを見越して、朝倉政権内に爆弾を仕組んでいた事実
だと思う。

冒頭からこの事件の対応に追われた格好だが、それとは対照的に
朝倉政権のチームとしての活躍も描かれた。
藤江村のキャベツ農家を救済するために現地視察したり、
財務省に激甚災害視点のために奔走したり。

朝倉が倒れることはサブタイトルから見ても明らかだし、
それを予感させる健康診断の結果が出てくる。
前振りをしてから結果が出るまでのスパンの短さから、
どうしても都合良く挿入した要素にも感じるが、倒れたこと
からドラマは面白い方向に転がったと思う。

朝倉が語ろうとしていた責任を取るという発言。
彼は一体どういう形で責任を取ろうとしていたのだろうか。
任命責任をとって辞職するのも一つの手だが、逆に責任は
働いて返すという手も無いわけではない。特に18年前の事件
に関しては、彼が全く政治の世界に踏み込む前の話しであり、
任命の責任は有るにしても、国民感情的には総理を被害者
として見られなくもない。ただドラマでは冒頭の展開でも
語られたとおり、ムキになる程、この手の問題は政権に
不利に働いてしまうと言う点だ。

憎き神林にどうやって復讐するのだろうかと考えていたが、
彼が病に伏せることの責任の一端を神林に押しつけることで、
彼の中の良心に訴えかける展開になるのかなと。
朝倉が亡くなりでもすれば神林にとっては、これ程後味の悪い
事はないだろうし、最大の復讐にもなるのだと思う。

最終回、キムタクを殺すことは出来るのか。
「華麗なる一族」でも彼が亡くなることで父親に復讐する
様な形になったのでそれも有りかと。

朝倉啓太 ・・・ 木村拓哉 (総理)
美山理香 ・・・ 深津絵里 (総務会長の秘書)
神林正一 ・・・ 寺尾聰 (日本政友党・総務会長)
宮本ひかる ・・・ 加藤ローサ (後援会長の姪っ子)
月丘瑠美子 ・・・ 堀内敬子 (医師)
近藤光輝 ・・・ 風間杜夫 (主席秘書)
鵜飼武彦 ・・・ 伊東四朗 (内閣総理大臣)
小野田朝雄 ・・・ 中村敦夫 (幹事長)
二瓶栄 ・・・ 神山繁 (二瓶派)
垣内達彦 ・・・ 大林丈史 (外務大臣)
朝倉貴江 ・・・ 富司純子 (母親)
韮沢勝利 ・・・ 阿部寛 (選挙プランナー)

生方恒夫 ・・・ 石黒賢
鴨志田 ・・・ 東根作寿英
高柳 ・・・ 河野洋一郎

百坂哲也 ・・・ 西村雅彦 (財務省)
郡司敏夫 ・・・ 平泉成 (経済産業省)
西誠二 ・・・ 矢島健一 (外務省)
秋山太郎勘助 ・・・ 鈴木浩介 (警察庁)

森重 ・・・ 隈部洋平 (神林の秘書)
檀原段 ・・・ 大倉孝二 (SP)

久富惟晴、戸沢佑介、渡辺憲吾、片山景介、田口寛子
川口圭子、上原あい、水久保一麻、山本勝、名川貞郎
菊池均也、宮地雅子、森下哲夫、、徳永淳、山田洋、
浅木信幸、川又シュウキ、大野慶太、外園大、麻倉卓也、
佐藤幹、矢萩理恵、岩崎恵子、阿部ゆり亜、川合千里
積圭祐、浅里昌吾、熊谷美香、山口景子、枝村みどり
関口篤、中西俊彦

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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