打撃天使ルリ

脚本/徳永友一、高橋美幸

http://www.tv-asahi.co.jp/dageki/


第5話 家族に悲劇が!!悪を生む正義…


サラリーマンが強盗に襲われる。その姿を見ていた男が
スコップを片手に強盗の前に現れ殴りかかる。
正義の鉄拳を振るう暴行魔に対して、再び賞賛の声も囁かれる
中で、TV局は市民からの声を直接届けるべく街頭インタビューを
行っていた。そこを偶然通りかかるルリにもリポーターの声が
かかる。正義か悪か。返答に回っているところで、先日助けた
後輩の水上礼奈がフォローの声を上げる。私は先輩の味方であり
秘密は守るという。街頭インタビューを見ていた打撃の被害者・
三宅武彦はルリの姿を病室で見ていると突然震え出す。その姿を
見て武彦の父・達郎はルリが打撃の本人であることを確信する。
警察は顧客データ流出の件と、国井智弘が暴行魔の被害者という
点でクレメンス社を捜索していた。
神取が見守る中で社員一人一人に取り調べが行われる。
水上について調べていると神取は彼女は何かを隠している事を
察知し、交友関係を調べるよう部下に指示する。
一方ルリもまた取り調べが行われることになる。今までに格闘
技を習った経験がないことを告げると取り調べは終了するが、
落ちた鉛筆を拾う神取とルリの手は触れる。その時ルリは
いつものように腕が震える感覚がする。
そんな中、暴行魔からTV局にDVDが送られてきたという報道。
そのVTRにはコスプレした5人の姿。今後は役人をターゲット
にするという。模倣犯か否か。その証拠に6時15分に悪徳役人を
襲うこと告げると、実際公務員宿舎で殴打事件が発生するの
だった。

ルリらが行う打撃を真似る輩が現れる中、ルリは打撃を行う
事によって少なからず周りの人々を傷つけている事ではないか
と感じ、自問自答する。

少しずつドラマとしては興味深くなっている感じ。

悪人を成敗するためとはいえ、暴力を奮うことは正義に反する
のか。

最も興味深いのは、神取に触れた途端拳が震えた事実だと思う。
彼が唯一捕まえられなかった過去の事件というのが、12年前に
健一郎の家庭を襲う悲劇だったという点と、今回拳が震えた
事は何ら関係があるのだろうか。

正義の打撃が覚醒すれば、同時に悪の打撃も覚醒するという
言葉通り、何が正義で何が悪なのか。それは同時に誰が良い人
で誰が悪い人なのかという点で、この神取という人物がどの
位置にいるのか今後の興味の示す点だと思う。

ドラマとして面白くできている点は、模倣犯が出てきた点だろ
うか。悪人には暴力で対処して良いとする極論を抓るような
キャラクターの登場に、ルリという存在を上手く当てはめている
点だろう。

ルリが感じている罪悪感には犯人の人格・人権があり生活
があると思っている所がある。しかし非道な行いをしている
犯人にそれを求めるのは少々無理が有るような気がするが、
模倣犯が暴走することによって、面白い葛藤を生み出している
事は確かだと思う。

小峰ルリ ……… 菊川怜
相馬健一郎 ……… 遠藤雄弥
小峰咲子 ……… 石野真子
小峰誠 ……… 升毅
神取祐司 ……… 池畑慎之介
佐々木達也 ……… 池田努
柚川麗美 ……… 中山恵
水上礼奈 ……… 木内晶子
森崎潔 ……… 小須田康人
本吉由香里 ……… 永池南津子
葛谷美里 ……… 能世あんな
謎の少女・唯 ……… 沢木ルカ

guest
三宅達郎 ……… 山田明郷
三宅武彦 ……… 氷山たかし
若い男 ……… 倭文俊

五味良介、中野寛大、水谷悟、森永竜矢、山村賢、山内翔平
河野達郎、平山恵理、秋本つばさ

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