だいすき!!

脚本/篠崎絵里子
出演/香里奈、岸本加世子、余貴美子、平岡祐太、福田沙紀
紺野まひる、中村俊介、臼田あさ美、松本春姫、相島一之
蓮ハルク、近野成美、小林きな子、小林美幸、田中琢磨
星野莉音、窪園純一、野村信次、津田健次郎、てらだちなつ
石川裕司、田中啓三、尾形直哉、田中愛芽、青木珠李
米原香凜

http://www.tbs.co.jp/daisuki2008/

第4話 私はたらきたい!

保育園から“花の種植え体験”中止の連絡網が回ってくるが
柚子が連絡をする為に電話を持った瞬間、ひまわりがお漏らし
した事で目的を忘れてしまう。
その事で他の園ママたちにも迷惑がかかり、一部のママさん
たちから彼女を辞めさせるべきだという意見が出てくる。
落ち込む柚子の前で、「保育園は仕事を持つ母親のためのもの」
という言葉を聞いた彼女は自分もみんなと同じように働きたい
と考え始める。

終始演出上に組み込まれていた保育園児のオムツ外しとトイレ
の練習。これがどんな形で効果的に使われるのかが今回のポイント
だった。

柚子の事を理解させる為に使われるバザー開催が、ストーリー
上最後に行われるのは自明の理だったし、それまでに彼女の良さ
をどういう形で伝えるのか。。

ドラマでは相変わらず、突発的な事態に対応できず、二つのこと
を同時に出来ない彼女が失敗する事で問題が提起される。
彼女に対する周りの不信感もそういう流れからくるものだ。

彼女が仕事をしたいと言い出す背景には、特別視されたくない
彼女の心理的な状況とその負担が伺い知れるようだ。

働いているときの彼女の活き活きとした表情。
障害者支援施設内の友人らに、私は働いていると得意げに語る
時の表情がとても印象に残る。

それだけに"何で私だけが出来ないのか""障害の為なのか"
と自分の不甲斐なさに思わず呟くシーンは可哀想だった。
彼女は決して特別視されたくない。自立した一人の母親として
認められたい心理が見え隠れしている感じだ。

ドラマでは最後の最後まで柚子の良さを表現することが無かった。
そして最後にサプライズの様に彼女の存在をくっきりと浮かび
上がらせた。

彼女は普通の人と同じ事が出来ない部分があるが、逆に他の人
には無い彼女だからこその特別な部分がある。
そんな部分に人は気づかされて、自分の姿勢を正す。

子供に対する接し方。怒るばかりが教育や躾ではなく、子供が
良くできたときに満面の笑みで迎えてあげる彼女の優しさ。
とても説得力ある終盤だった。

ただ保育園の先生も、連絡網などでは配慮してあげれば良いの
にね。

guest
おかやまはじめ、佐々木麻緒、土肥美緒、中西龍雅、石井心愛
鈴木太陽、宇敷陽南、横山正則、小池美希、松本紫保
諸石貴幸、内海隼吾

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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