フルスイング 脚本/森下直 出演/高橋克実、伊藤蘭、川口翔平、小林克也、本田博太郎 里見浩太朗、吹石一恵、塚本晋也、萩原聖人、斎藤工 大島蓉子、黒谷友香、久野雅弘、徳永えり、佐野和真 井筒太一、落合恭子、矢崎広、池田愛、岡本奈月、淺井孝行 内田明、近江麻以子、中野真渡嘉 http://www.nhk.or.jp/dodra/fullswing/ |
第6話 最後の授業
平成16年2月。
高林が受け持った生徒たちの初めての卒業式が近づく。
彼は複雑な心境に嘖まれていた。
卒業生を送り出す喜びと、精密検査の結果、ガンが発覚した
のである。妻の路子には電話口でその事実を告白する。
パニックに陥る路子だが、次の瞬間我に返って一刻も早い
帰京と治療を薦める。しかし高林の心は決まっていた。
高林の末路と同時に生徒達の卒業式を描いた話しだった。
最後に高林がホームルームで語る"氣力"。
当然ながら生徒達の門出を祝い投げかける言葉であるが、
自分に対して掛けた言葉でもある。
立っているだけでも奇跡という中で、自分がやってきた
野球のスイングによって、生徒達のエールにする。
なかなか感動的な作り。
妻の路子が、夫はどんな先生だったのだろうという疑問を
持つことに対して、高林という教師を端的に現すには良い
エピソードの使い方だと思う。
息子の使い方もなかなか面白い。
まさかの家出。両親を困らす役目を果たしているのかと思えば
立派に成長したことを一人旅によって現した。
このドラマ、皮肉なことに「金八先生」なんかよりもよっぽど
現実味が有り、メッセージ性も伝わるのでは無かろうか。
最近の「金八先生」は見ていないのでよく分からないけどね。
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)