学校じゃ教えられない!

脚本/遊川和彦

http://www.ntv.co.jp/gakkouja/


第6話 好きなの?ヤリたいの?


ダンス部には学校の宣伝効果がある。
氷室の一言で部は正式な部活動として認められることになる。
一方真行寺夏芽が屋上から二人の関係を見ているのを知り
瞳から一樹にキスするよう告げる。一樹は唇へと迫っていくが
寸前でそれを止め、ファーストキスは本当に好きな人のために
取っておけと告げる。
叶夢と永璃はラブホテルに居た。
叶夢が永璃にキスしようと何度もトライするも、必ず永璃に
よって止められる。その内彼女は叶夢に対して、私のことが
本当に好きなのか?それともやりたいだけなのか?を問いかけ
答えられない彼の事に呆れてその場から飛び出してしまう。
翌日、ダンス部では正式な部になった事を部員一同喜んでいた。
舞は9月の文化祭で創作ダンスを披露しようと提案する。
学校中に社交ダンスの楽しさを知らせようと盛り上がっていた。
その為夏休みにも休まず部の活動を行うという舞にしかめっ面
をする生徒達。しかし舞は、部活動はパートナーと逢う為の
好都合でもあるし、結果オーライではないかと告げる。
その様子を影山先生が見ていた。ラブホテルにウチの生徒が
入ったという目撃情報が有るという。不純異性交遊をしたら
即退学であるとつげに来たのだった。
一方ダンス部の面々は叶夢と永璃の様子がおかしいことに気が
つく。永璃と何かあったのではないかと心配する。
そんな中いつものように一同Tバック大明神の前に集まり、
舞に約束のTバックをはいたところを見せてもらおうと
盛り上がり、早速舞の元に行くと意外にもすんなりok返事を
もらう。舞は実際にTバックをはくがスカートの下にはいた
だけでみんなにはその姿を見せてくれなかった。
こういうのは好きな男の子にだけ見せるものだと悟り、
それよりも今やるべき事は真剣にパートナーの事を考え、
互いの愛について考えていくべきだと告げられるのだった。

男性にとっては酷な場面を用意する様な展開だった。

舞ちゃんの寸止め連発。
Tバックの約束が履行された形だが、そういうオチも有ったのね
と。
自ら捨て身に叶夢を誘惑して、永璃の関係を秤に掛ける所など、
最早教師の姿は無いって感じがまた面白い。
恋を見抜く力があるというマジカル系と小悪魔系キャラクター
のコラボレーション。

今回の主役は叶夢と永璃だ。
二人ともふざけ合い、強がりを言い合い、なかなか互いの本音
が伝わらない中、素直になれという舞ちゃんの一声で全てが
纏まり始める。

ドラマとして面白いのは、時としては素直でハッキリと伝える
べき事は伝える必要性を謳う中で、逆にあやふやな言葉でやり
過ごす中にも相手を真剣に思う気持ちが含まれている事だ。

書いていて意味が分からなくなりそうな言葉の言い回しだが、
冒頭で叶夢は永璃から好きなのか?やりたいだけなのか?という
究極の二択を迫られる中で、その答えを用意できなかった
叶夢の中に人間性を描いている事。

ここで好きだと答えたならばその後の発展は無かったのかも
知れない。真剣に考えているからこそ、その場限りの言葉で
締めくくることの無かった事が二人の関係を一歩前進させた。

しかしやっぱりなんだかんだ言って舞と賢作のエピソードが
一番雰囲気が出ている。大事な話をしている途中にも睡魔が
訪れる天然系の舞ちゃん。その天然さが賢作の心を鷲掴みに
しているし、土足で彼の領域に踏み込むことを許していると
思う。

最後の真行寺夏芽の登場も良かったが、一樹が瞳に付き合おう
と言ったのはちょっとできすぎかな。女性に告白させまいとして
一歩早く彼に告白させた形だろうが、この二人の関係だけは
もう少しじっくりと描いて欲しい。

相田舞 ★ 深田恭子
氷室賢作 ★ 谷原章介

横山永璃 ★ 仲里依紗
水木一樹 ★ 中村 蒼
成田静也 ★ 前田公輝
見城 瞳 ★ 朝倉あき
稲井信太郎 ★ 法月康平
鈴村レイ ★ 加藤みづき
長崎きよし ★ 柳沢太介
亀田真帆 ★ 夏目 鈴
西川叶夢 ★ 森崎ウィン
吉澤可奈 ★ 柳生みゆ

影山盟子 ★ 伊藤 蘭

真行寺夏芽:三浦葵 http://ameblo.jp/miura-aoi/

近藤あゆみ、青山桃子

guest
永光基乃、溝口琢矢、倉地彩乃、石田愛希、森田ガンツ
中村柊芽

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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