ゴンゾウ 〜伝説の刑事

脚本/古沢良太

http://www.tv-asahi.co.jp/gonzo/


第2話 第一容疑者


雨の中、ヴァイオリニストの天野もなみと新人刑事・遠藤鶴
が犯人に撃たれる。すぐに黒木の元にも連絡が入り、警視庁
殺人捜査13係にも待機命令が下される。
鶴は一命を取り留めるが、もなみは胸部を銃弾が貫き即死する。
13係はすぐに井の頭署を訪れ、特別捜査本部を設置。
陣頭指揮を執る佐久間は、黒木も特捜の一人として加えさせる
事を告げる。しかし黒木自身がそれを拒否する。
黒木が加わるのはお茶汲みとしての雑用だった。その姿を見て
佐久間は直接説得を試みる。それがダメだと分かると彼は命令
だと語り、ふざけている黒木を殴り飛ばした。この機会を逃せ
ば二度と戻っては来られない事を告げる。
井の頭署の日比野は特捜のメンバーから外される。
怒りを露わにする彼に対して、ラッキーだと語るのは黒木だった。
おちゃらけている彼を見て、俺は貴方を軽蔑している事を告げた。
いつまでもテンションの上がらない黒木を見て、カウンセラー
の松尾はその思いをぶつける。妹のように慕っていた鶴が
撃たれて悔しくないのかと。すると今までの態度が嘘のように
真剣になった黒木は彼女に詰め寄り、悔しくないと思うのかと
告げる。3年も現場から外れている現実を見て、俺はもう使い物
にならないと寂しげに語るのだった。

相変わらずテンションの上がらない展開だった。
この辺、もしかすると一話で事件が解決する日本のドラマ
にどっぷりと浸っているためのモノなのかもしれないが、
展開が妙にスローペースに進む所が何とも言えない。

初動捜査こそもう少しきっちりとしたものが欲しいと思うの
だが、いつまでもグダグダと対策本部で話し合いが続く。

そもそも被害者である天野もなみ。
即死だと検死結果が出ているのに、なんで搬送先の病院まで脈が
有るんだろうか。

鶴が語る"自分のせいだ"という発言のお陰で思わせぶりの
展開になるが、特に容疑者に繋がる重要な証言でもないという
辺りは肩透かしを喰らう。
更に現場の土が付着していると思われた容疑者・飯塚は
完全なるダミーの存在。犯人かどうかは硝煙反応を調べれば
すぐに分かると思うけどね。
結局ドラマは黒木を現場に復帰させる為に動いた話しで、
ナイフを持って襲いかかる容疑者の対応の仕方が上手かったり、
一応彼の中にも熱いモノが存在しているものの、それをすん
なりと受け入れることの出来ないもどかしい展開が用意されて
いたという事で、全ては次週に託されたことになる。

佐久間・岸、黒木の3人はかつて同じ捜査一課に所属していた
感じだが、黒木だけがドロップアウトしている原因が何なのか
取りあえず期待してみよう。

黒木俊英 : 内野聖陽(39) 井の頭署会計課備品係係長
佐久間誠一 : 筒井道隆(36) 本庁捜査一課殺人捜査13係係長
遠藤鶴 : 本仮屋ユイカ(23) 井の頭署の新人刑事
松尾理沙 : 大塚寧々(34) 精神科医、黒木の担当医
日比野勇司 : 高橋一生(27) 井の頭署 巡査
寺田順平 : 綿引勝彦(59) 井の頭署 巡査部長
天野もなみ : 前田亜季(24) バイオリニスト
氏家隆 : 矢島健一 警視庁
岸章太郎 : 菅原大吉 警視庁
田端ルミ子 : 吉本菜穂子 井の頭署会計課備品係

guest
飯塚慎吾 : 加藤虎ノ介
遠藤辰也 : 村上連
小倉 : 青山勝 警察官
森岡 : 小林正寛 警察官
川渕 : 戸井田稔 警察官・所長

鈴木弘秋、林田一高、清水圭吾、佐倉徹、金沢まこと
石川雄亮、井殿雅和、竹田亜子

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