ハチワンダイバー

脚本/古家和尚

http://wwwz.fujitv.co.jp/81/index.html


第9話 大将は誰だ?驚愕の鬼将会本部へ突入


妹・歩美が鬼将会の一員だった。
彼女は突然エア・ピアノでショパンの革命を弾き出す。
兄の健太郎に対して、お前に夢を奪われた事を告げる。
私が何故ピアノを習わされていたのか。お前より将棋の才能が
有るにもかかわらず、父は一人しか東京に送れない事を知り、
歩美の事を将棋から遠ざけるためにピアノを習わせたのだと
いう。そして3年前、鬼将会の大将直々にスカウトされて
今に至るという彼女は、兄を倒すこの日を待っていたと語るの
だった。
勝負に際して命を賭けるような真似はしないが、負けた方は
今後の人生の中で将棋を指すことを禁止するという条件で
挑むことになる。

うーん、何と言えば良いのか。
知れば知るほど鬼将会という組織の規模の小ささが明らかに
なり、人が恐れるほどの組織なのかという程、展開もセットも
コメディ化していて少々お粗末な展開。安っぽいVシネマっぽい
展開になっているのが残念なところ。

兄と妹の関係はよく描かれているが、ツッコミ処も多く、
別に高校を卒業してから東京に上京してプロを目指しても
良いのではないかと思うし、幼い頃から負け続けていた妹が、
自分の方が才能が有ると勘違いしている理由が何処に有るのか、
イマイチ説得力がない。

御門なる本部のお手伝いの存在が出た時点で、なんとなく見る
気力が完全に削がれてしまい、後はグタグダと時間が過ぎる
のを待つばかりだった。

不幸な境遇によりプロになれなかった者が、プロを倒したいが
為に組織されたというのはなんとなく分かるのだが、アマチュ
ア相手にそんなに横暴な事をする理由も無いし、狙いはプロ
なんだから、早いところプロを襲って一人一人倒していけば
良いのに、実に展開が回りくどい気がする。

よく分からないのが、六車里花の存在。
また粕谷義英の登場も早指し将棋をノンストップでカメラを
回した面白い手法だと思うけれど、簡単に倒されるだけだと
やっぱり今時の芸能人を顔見せで登場させているとしか思え
ない。かつての健太郎とは違い実力が向上した事を描くために
登場させたのだろうけどね。

最後のボスがそよの父親だったという驚きよりも、それを
演じているのが石橋蓮司だったというオチの方が有る意味
サプライズ。クレジット見るまで分からなかった。

菅田健太郎 : 溝端順平
中静そよ : 仲里依紗
六車里花 : 安田美沙子
角田吾郎 : 伊達みきお
飛鷹安雄 : 富澤たけし
月島みさき : 木下優樹菜
鈴木歩人 : 小日向文世
月島文郎 : 渡辺哲

桐嶋清十郎 : 石橋蓮司
粕谷義英 : つるの剛士
菅田歩美 : 大政絢

御門 : ふくまつみ

池田秀一(ナレ)、齋藤恵美子、大口与枝、石田朋子
杉澤友香、水瀬あいみ、谷藤太、八幡朋昭
長谷川ほまれ、中江友紀、灰谷えみ

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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