ホカベン

脚本/阿相クミコ、浜田秀哉、九茂周
脚本監修/秦建日子

http://www.ntv.co.jp/hokaben/

第4話 弁護ミスで告訴!?借金男の罠

弁護過誤による損害賠償請求事件に於いて被告として訴え
られる夢を見た堂本灯。
この日、750万円もの借金をしたという男・佐々木光治が
堂本灯に助けを求める。依頼人の話を聞いていると、返せ
ない金をどうして借りるのか、自分で借りておいて簡単に
開き直る態度に疑問を持つが、弁護士として依頼人の利益
を得るためアドバイスをすることになる。
自己破産による申告。誤解されてはいるが、これは何もかも
無くさない為の自己防衛策である事を告げる。7年間クレジ
ットカードが使えなかったり、一般人の読まない業界の新聞
に自己破産の事実が掲載されるが、人生をやり直すことが
出来るという。早速裁判所で手続きを済ませると、あまりの
簡単に免責を得られることに依頼人は驚く。
既に再就職も決まっているという光治は感謝を述べるが、
翌日堂本灯を弁護ミスで訴えると怒鳴り込んでくる。

弱者を装い法律の盲点を突いてくる依頼人。
そんな人間に対しても弁護士は法の下で救済しなければなら
ないのか。

依頼人のあまりのムカつき具合に胸糞の悪い思いのする展開
ではあるが、ドラマとしては良くできていたと思う。

ドラマでは前回の少年法に続き、今回は自己破産がどういう
ものなのかを知らしめるような展開だった。

弁護士とはどんな存在なのか。
新人弁護士がぶちあたるにはとても良い教材のようなシナリオ
では無かろうか。

自分は弁護士として正しいことをしているのか。
何が正義で何が悪なのか。この手の仕事をしているとその基準
さえも分からなくなりそうな感じだが、彼女はクライアントが
笑顔になるならばそれで良いと言い聞かせながら仕事をして
いるという。
今回はそのクライアントを喜ばせる仕事をした訳だが、
当然ながら良い仕事をしたとは言いづらい状況であり、
彼女の苦悩を更に広げた感じがする。

今回の一連の顛末を依頼人の責任にせず、自分の甘さゆえに
殴られたとするところなど、とても良くできた内容だと思う。

これを見ていると少し法律をかじっているだけで、都合良く
人を操れてしまう様な感じですね。
そういう意味で法律の盲点や脆さなどを露呈し、法が物事を
正しく裁く事が出来るという事が幻想であることが分かる展開
でした。

堂本灯 - 上戸彩
杉崎忠志 - 北村一輝
片瀬 理一郎 - 加藤成亮(NEWS)
工藤怜子 - りょう
倉木しおり - 戸田菜穂
吉川瑞穂 - 中山恵
堂本美代子 - かとうかず子
森岡哲夫 - 大杉漣
財津正人 - 篠井英介

guest
佐々木光治 - 黄川田将也
富田大介 - 大倉孝二
鈴木政恵 - 伊佐山ひろ子
藤野美香 - 入山法子

藤田宗久、永井浩介、渡邊紘平、三原康可、世古陽丸
森富士夫、福地香代、ミッキーカーチス、谷村好一
白国秀樹、内藤浩次、志賀麻登佳

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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