ホカベン

脚本/阿相クミコ、浜田秀哉、九茂周
脚本監修/秦建日子

http://www.ntv.co.jp/hokaben/


第8話 母の笑顔を守れ!医療ミス訴訟


工藤に呼び出される堂本灯は彼女から医療ミスの依頼を
引き受けて欲しい事を頼まれる。どうして私なのか?
その疑問を率直にぶつけると、彼女はエムザはあなたの行う
行動によって多大な被害を与えられており、事務所でのあなた
の立場は無いという。この訴訟に勝利すれば名誉挽回になる
との事だった。医療訴訟は難しい裁判の一つだが、だからこそ
やり甲斐も有るという。
しかし杉崎は重要な証拠は全て医師が持っており、患者側には
圧倒的に不利だという。例えカルテが手に入っても、それを
立証する事こそ至難の業で、弁護士には医療知識が無く、
統計上勝訴は3割程度。下手をすると二年以上掛判決までに
時間が掛かるいう。
堂本灯はそんな杉崎忠志を連れて、ニュークリニカル病院に
赴き依頼人と会う。
家族の話では、担当医の藤木はこの手術は難しくはないと
言っていたこと。そして看護師が河合の手術が有るのに、
別の患者の手術を行っていた事を話していたことを告げる。
取りあえずカルテと医療記録が無いと話しにならないという
事で、証拠保全のための手続きを行うことになる。

今回のドラマは、杉崎が協力したと言うことで手際の良さに
感心するばかりだった。
杉崎が道筋を立ててあげて、その道筋に医師達を誘導し、
法律という土壌に持ち込むのが今回堂本灯の役割。機動力を
活かして飛び回るところや、彼女のハートを医師に注入する
辺り、灯らしさが出ていたと思う。

医療知識がない弁護士がどのようにプロである医師達に立ち
向かっていくのか。この辺の醍醐味は殆ど省略されており、
若手医師の自供に頼ってしまう展開だった所が残念だが、
その分テンポもよく、見ることが出来た。
一話完結の日本のドラマの限界と、手軽に見ることが出来る
よく面が混在している。

情報の開示が難しく、問題を起こした医師と直接対話できない
ような状況をどのように打開していくのか。色々と興味深い
展開が用意されており、その都度弁護士としての知識に長ける
杉崎の頼もしさがこれを制していく。

冒頭で懲戒免職に関する知識をさり気なく語っていた点も
演出上上手く役立っている。

今回の展開を見ていると、全面的に医師が悪いとは言え、
若手の医師・松岡隼人の主張にも一理あるところが、なんとも
複雑な感じだ。

堂本灯 - 上戸彩
杉崎忠志 - 北村一輝
片瀬 理一郎 - 加藤成亮(NEWS)
工藤怜子 - りょう
倉木しおり - 戸田菜穂
吉川瑞穂 - 中山恵
堂本美代子 - かとうかず子
森岡哲夫 - 大杉漣
財津正人 - 篠井英介

guest
藤木勇二 - 三上市朗 (脳外科医師)
松岡隼人 - 鳥羽潤 (脳外科医師)
河合里奈 - 佐藤仁美 (娘)
河合照夫 - 河西健司 (夫)
市川隆一 - みのすけ
香坂伸義 - 樋渡真司 (顧問弁護士)

渡邊紘平、永井浩介、月船さらら、今村恵子、矢嶋俊作
小倉馨、大谷俊平、福田奈緒、原田裕子、原楠緒子
森山米次、山瀬秀雄、森下亮、小柴亮太、今橋かつよ
小宮久美子、はやしだみき、高瀬アラタ、伊藤紘

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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