イノセント・ラヴ 監督/浅野妙子 演出/加藤裕将、松山博昭 http://wwwz.fujitv.co.jp/innocentlove/index.html |
第2話 衝撃の一夜
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朝、殉也は外にプレゼントが置いてあることに気がつく。
中にはピアノを象ったオルゴールが入っていた。美月に相談
すると子供達のイタズラ・・・又は他に殉也の事を好きな人が
居るのではないかとの事。。
佳音は履歴書を提出し新しい職場へ。駅の清掃の仕事。
殉也は医師・東野に聖花の診察をしてもらう。いつも通り容体
に変化は無し。
佳音は帰りがけに殉也の家の前を通ったときに部屋の中を覗く
とオルゴールを聞いている殉也の姿があった。
殉也に家に親友の昴がやってくるとすぐに聖花の容体を見に
いく。あれから3年経ったという。殉也が聖花の面倒を見ている
事に対して昴は愛だと告げるが、肝心の殉也は本当に俺は聖花
の事を愛しているのか疑問に思っていた。
そこに美月がやってきて、週末に行われる慰問コンサートの
楽譜を置いていく。
帰りがけに美月は昴に対して、殉也は私を聖花に決して逢わせ
てくれないと不満をぶつける。生きていた頃の聖花はどんな
人物だったのか。昴は決して優しいわけでもなく誠実ではない
決していい女ではなかったと告げる。
その帰りに美月は教会で懺悔する。"ある人の死を願った"と。
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今回は聖花の存在を知らしめる展開だった。
ドラマとしては色んな過去が明らかになる。
その一つ、両親殺害の件に関して兄の耀司が冤罪であるのか
どうかが語られる。
彼は殺したのではなく、既に殺されている両親の事を妹に見せ
たくなくて両親の遺体を灯油をぶちまけて焼いてしまった事。
既にこの時点で十分に犯罪が成立しているというツッコミ処は
存在するが、ドラマとしては誰が何のために殺したのかが問題の
本質か。
更に3年前に聖花が現在の状態に至ってしまった事故とは一体
何なのか。
佳音の行動は何処か常識から逸脱している感じはする。
ピアノバーまで彼の事を付けていくのは良いとしても、普通
他人の家まで上がるという行動は出来ない気がする。
昴にしても植物状態にある聖花の命を絶とうとする辺り、
殉也の事を思っての行動なのか、それとも自分の為にそのように
するのか、今後とも目が離せないところ。
しかしストーカーまがいの事をしている佳音の事をすんなりと
受け入れてアルバイトとして雇うモノだろうか。この辺の流れ
には何の説得力もなかった。
どの人物にも何処か影があり、猟奇的な一面があり、見ていて
実に不気味な内容だ。
今回のテーマは恋愛とは見ているだけでは成立しない事を端的
に描いたものだろうか。
殉也は聖花を見て本当に自分は愛しているのかと問うシーンが
有る。そして佳音にしても見ているだけで幸せというのは嘘
で有ることを告白している。自分が欲しいというモノを他人を
傷つけ多少なりとも汚いことをしてでも手に入れるという展開
が用意されているのかな。
秋山 佳音(19) … 堀北 真希
長崎 殉也(28) … 北川 悠仁
桜井 美月(23) … 香椎 由宇
秋山 耀司(24) … 福士 誠治 (佳音の兄。刑務所)
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瀬川 昴(28) … 成宮 寛貴
義道神父(53) … 内藤 剛志(特別出演)
遠野 聖花(28) … 内田 有紀
池田 次郎(43) … 豊原 功補 (記者)
岩田春江 … 宮崎美子
河井由香里 … 須藤理彩
東野晋 … 中原丈雄 (医者)
宮田早苗、二階堂智、沢木ルカ、白井圭太、山田親太朗
中村昌也、吉村卓也、辻千春、向井修、平田満
評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)