イノセント・ラヴ

監督/浅野妙子
演出/加藤裕将、松山博昭

http://wwwz.fujitv.co.jp/innocentlove/index.html


第5話 救いの手


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記者・池田を襲い彼のPCから事件に関わりのあるファイルを
削除する秋山耀司。

殉也は佳音がレストランの仕事を無断で休んだことを気にして
電話するも繋がらず、昴にその事を告げる。自分から居なくな
ったのであれば探して欲しくないのではないかという昴。
一方翌日、兄・耀司が出社していない事を会社の経営者から
連絡を受ける佳音。昨晩も家に帰らなかった事を気にしていた。
耀司はその頃山本心療内科を訪れていた。誰もいない事を見計
らい侵入し、佳音のカルテを盗み出すと、証拠隠滅とばかりに
燃やしてしまう。

佳音のアパートに警察が訪れる。
家宅捜索令状を提示され、その時初めて耀司が池田のことを
襲ったことを知る。
その頃池田は病院に入院するが、大事には至らなかった。
池田は耀司が襲ったのは、記事の内容が良い線を付いている
からだと悟る。
耀司はその頃仕事場の仲間の元を訪れ匿って貰うことになる。

翌朝には佳音の元にマスコミが訪れ騒ぎになると、大家の
広田からは出て行ってくれと改めて話される。
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ドラマとしては徐々に佳音が現実と向き合うために、過去の
記憶に迫っていく話だった。

ドラマとしては大筋の流れは大体掴めたわけだけど、シナリオ
によっては幾らでもその事実は覆せるのかなと思うような展開
ではある。

一番現実味を帯びる内容とすれば、佳音が事件の一年前から
父親より虐待を受け始めた為に、クリスマスの日に兄が両親を
ナイフによって殺害し、自宅に火を付けたというのが本命だろ
う。

ただ上述する内容はまだ断定されたわけではなく、父親の所が
兄・耀司に入れ替わる可能性だって有るし、兄の所が佳音に
変わる可能性だって秘めている。前述した内容が現実っぽい
けど、あくまでドラマで有るために後述したサプライズを用意
する可能性は幾らでも残っているのかなと。

"写真"、"カルテ"、"追い掛けられる"というキーワードを使い
徐々に佳音の過去を剥がしていく。どれも彼女にとっては残酷
な内容で、それに同情する殉也の暖かさと、それと同時に
迫り来る兄・耀司の殺意が実に恐ろしい形で現れているから
たまらないものがあるね。
耀司の気配を消しつつ背後に迫るテクニックは相当なものだ。
相変わらず不法侵入の連続劇だけど。

佳音が殉也の自宅に来たことで、これで兄が殉也を襲う理由が
出来たかなと。

今回の展開を見ていて予想していたのは、もしかすると聖花は
既に意識を取り戻していて故意に植物状態になって様子を
伺っているのかなと思ったが、最後心拍が止まってしまいまし
たね。このシーンも相当インパクトが有ったけど、今回は
やっぱり耀司の登場の仕方が全てだったな。このシーンホント
不気味だった。

秋山 佳音(19) … 堀北 真希
長崎 殉也(28) … 北川 悠仁
桜井 美月(23) … 香椎 由宇
秋山 耀司(24) … 福士 誠治 (佳音の兄。刑務所)

瀬川 昴(28) … 成宮 寛貴
義道神父(53) … 内藤 剛志(特別出演)
遠野 聖花(28) … 内田 有紀
池田 次郎(43) … 豊原 功補 (記者)

東野晋 … 中原丈雄 (医者)
秋山誠太郎 … 平田満
松下保護司 … 浅野和之
宮川店長 … 矢島健一
藤川 … 浅利陽介

浅利陽介、有福生志、沢木ルカ、井上浩、兎本有紀
渡辺裕樹、はやしだみき、井澤崇行、宮田早苗

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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