イノセント・ラヴ

監督/浅野妙子
演出/加藤裕将、松山博昭

http://wwwz.fujitv.co.jp/innocentlove/index.html


第9話 涙の最終


--------------------------------------------------------
佳音はベッドでナイフを持つ映像を思い出し、自分が両親を
殺したと思い、殉也の元を離れて長野へと戻ることにする。
保証人の必要のないアパート"コーポ白樺"に部屋を借りると
兄が居る刑務所へと足を運ぶ。
何で来たのか・・・オレとは縁を切ってくれ。そういう兄・
耀司に対して佳音は何で嘘を付いたのかと問う。池田の書いた
記事を見て思い出したという。
自分のしたことを全て忘れてお兄ちゃんに押しつけて酷いよね
と佳音。お兄ちゃんだけはずっと優しく守ろうとしてくれた
のに・・・そういうと佳音は出て行ってしまう。

池田は勝手に記事を載せた編集長に詰め寄る。しかし部数が
減っている今刺激的な記事を載せないと巻き返せないと言われ
納得するしかなかった。

美月は殉也の元へといく。殉也は長野に行くために荷物を用意
していた。どうかしているという美月は部屋の鍵を閉めて殉也
を部屋に幽閉してしまう。

夜になり美月は夕食を取るが思い出したように殉也の部屋の
前に行く。そして殉也に対して人に悪意がないとは思わない
のかを問い、聖花が殉也を裏切ったことに対していい気味だと
思ったと告げる。そして池田の書いた雑誌を入れて佳音の記事を
読ませる。昔あの子に何が有ったのか。その記事を読んだ
殉也は益々佳音の傍に行かねばならない思いを強くする。
私には貴方を殺すことも出来るという美月だが、殉也は美月の
事を信じていた。そして理由が無いと告げる殉也に対して、
聖花が寝たきりになった後の3年間私が苦しまなかったと思う
のかと告げる。私の顔を殉也は一切見ようともせず、苦しんで
いることを知って欲しかったという美月はドアの鍵を開け、
上着を脱いで殉也に迫る。殉也は抱きつくが上着を美月に着
せると謝罪し、長野へと向かうことになる。
--------------------------------------------------------

いよいよ全ての過去が明らかになる。
佳音が思い出した記憶は混乱していると耀司が告げるのだが・・

最後の最後でまたしても展開の反転があった。
佳音が父親を殺害していたとすると母親を殺した理由が無い
訳だから、その辺をどう処理するのか疑問が有ったわけで、
今回それを踏まえて上手く整合性が図られていた。

耀司がナイフを持って殉也を襲ってきたときは何で?と思った
けど記憶を思い出させるためにわざと仕掛けた訳ね。なんて
タチの悪い演技なんだか。
それでも妹思いの兄の苦悩と役目を終えたとする彼の立場が
なんとなく可愛そうに見えた。

美月は殉也を監禁し、最初で最後のアプローチ。
相手に自分の存在を気づかせるための、これまで無視してきた
ことに対するおしおきだべーって感じですが、この辺の駆け引き
の弱さが美月らしさと言った感じ。
悪者に徹しきれない姿。特に不幸な殉也に対していい気味だと
言った後に自分のことを"私いじわるだから"と一言投げかける
所がなんとも言えない。

さて期待を裏切らないのは聖花。
完全にネタでしょとばかりに動き回る姿。美月と共に完全に
この二人ツートップはっている感じだけど、なんとか殉也の
幸せを壊そうとしているとしか思えない行動の数々。
美月が自分自身が悪者に徹しきれないと分かり、聖花に悪者に
なることを託したのではないかと思わせるほど、タイミング
よく美月が投げかけた言葉を思い出すんだから、ドラマだよね。
で、結局聖花の殉也への思いって何なのでしょうか。

秋山 佳音(19) … 堀北 真希
長崎 殉也(28) … 北川 悠仁
桜井 美月(23) … 香椎 由宇
秋山 耀司(24) … 福士 誠治 (佳音の兄。刑務所)

瀬川 昴(28) … 成宮 寛貴
義道神父(53) … 内藤 剛志(特別出演)
遠野 聖花(28) … 内田 有紀
池田 次郎(43) … 豊原 功補 (記者)

山本 … 山本圭 (心療内科)
東野晋 … 中原丈雄 (医者)
秋山誠太郎 … 平田満
宮川店長 … 矢島健一
幼少期の佳音 … 沢木ルカ

井上浩、辻千春、八木優希、澁谷武尊、田村三郎、よしのよしこ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system