イノセント・ラヴ

監督/浅野妙子
演出/加藤裕将、松山博昭

http://wwwz.fujitv.co.jp/innocentlove/index.html


第10話 永遠に


--------------------------------------------------------
殉也と佳音の結婚式。
その頃、兄・耀司は藤堂に世話してもらった自動車整備工で
働いていた。佳音から電話が鳴ると今まで有難うとお礼を言わ
れる。佳音はお兄ちゃんが居なければ今日まで生きてこられな
かった事を告げ、殉也で出会えた事、今ここに居られるのは
兄のお陰と告げた。今度必ず会いに来てとして電話を切る。

昴は殉也の元を訪れていた。
昴はこの後聖花と二人でパリに行くという。殉也はいつか聖花
とは結婚しないのかと尋ねる。そしていつかみんなで笑い合え
るといいなと告げる。昴は突然殉也に一つ知っておいて欲しい
ことが有るという。ずっと前から思っている人が居ること。
10年越しの恋であり聖花では無い他の人を好きだという。
誰なんだ?という殉也の疑問に答えることは出来なかった。

聖花はいつの間にか披露宴会場のバルコニーに上がり殉也の方
を見て立っていた。それに気がついた殉也も聖花の方を眺める。
その視線に気がついた佳音。聖花は次の瞬間涙を流し飛び降り
る。殉也は急いで落下地点に駆け寄り、聖花を助けるため自ら
の体を犠牲にする。聖花は助かるが殉也は頭から血を流して
意識不明の重体になる。
--------------------------------------------------------

いよいよ最終回。
果たして無事殉也と佳音は幸せになることが出来るのか。

最後に回りくどいような展開を用意した。
結局私には聖花の心情と行動の意味は全く分からなかった。
この人一体何がしたかったのか。

佳音の献身的な愛が殉也に届いたように、聖花にも殉也の
献身的な愛が届いたのか?

作者の意図はようやく幸せを手に出来るというところで、
最後に難問を用意したのかも知れない。
しかし記憶喪失のエピソードを一話の中だけで処理しようと
する強引な展開によって、かえって蛇足にも思えた。

殉也が真っ先に思い出したのは、赤い風船であり聖花で有った
事。これまでの展開を考えればそれも有りだと思うのだが、
この風船というアイテムがあんまり上手い形でドラマに於いて
使われたとは思えないところが残念。

そして殉也に対して、かつて聖花を看護していた時と同じ様な
状況を作るが、結局音楽によって相手の心を呼び覚ますという
繰り返しの演出によって処理したことで、あまり旨味を感じる
展開ではなくなってしまった。

殉也が求めているのは聖花ではなく佳音であるとハッキリさせ
るという意味では有る程度成功しているけれど、それ以外の
要素が未消化のまま投げっぱなしの状態となった感じは否めない。

秋山 佳音(19) … 堀北 真希
長崎 殉也(28) … 北川 悠仁
桜井 美月(23) … 香椎 由宇
秋山 耀司(24) … 福士 誠治 (佳音の兄。刑務所)

瀬川 昴(28) … 成宮 寛貴
義道神父(53) … 内藤 剛志(特別出演)
遠野 聖花(28) … 内田 有紀
池田 次郎(43) … 豊原 功補 (記者)

山本 … 山本圭 (心療内科)
東野晋 … 中原丈雄 (医者)
秋山誠太郎 … 平田満
宮川店長 … 矢島健一
幼少期の佳音 … 沢木ルカ
藤堂恒 … 二階堂智

八木優希、澁谷武尊

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system