監査法人

作者/矢島正雄
脚本/矢島正雄、小林雄次

http://www.nhk.or.jp/dodra/kansahoujin/


第5話 夢の代償

〜急成長ベンチャーの錬金術・仕掛けた罠

篠原は地検へ送検される。
それと同時に小野寺が厳格監査を売りにする監査法人
エスペランサを立ち上げた。
一年後の2004年3月。厳格監査により仕事量の多い職場では
次々と過労で倒れるモノが出てくる。今年に入って3人目。
もっと会計士を増やすべきだと社員達は現場を指揮する若杉
に詰め寄ってくる。今のウチには希望はあるのかと疑問を
持ち始めていた。その声を代弁するように若杉は小野寺に
その事実を告げる。更に小野寺は厳格監査に耐えうる企業を
育てるのではなく、優秀な企業ばかりを選別している事に
不満を持つ。今の時代、監査法人も他社に飲み込まれるか
分からない状況なので、今は足場を固める時期だと告げる。
マスコミや市場向けの言葉は増えるが、内部への指示は一方
的になりはじめた現状に若杉は疑問を持ち始める。

夢や理念を掲げる人間たちも、自らの達成のためには厳格の
網をかいくぐろうとする姿を描いた話しだった。

外資が導入される市場に於いて生き残り競争が益々激しくなる。

途中で監査難民なんて言葉が出てきたが、誰もが依頼すれば
会計監査する事が出来る訳ではない事が描かれ、何処か時代の
歪みが生まれてきている。

自分の信念に向かい一貫した行動の中にも、時代は犯罪者との
烙印を押すことがある。厳格監査自身が時代の波に押される
事だって有るのかも知れない。

時代はベンチャー企業を求めており、時代を動かすのは若者
で有るが、結局行き着く先は金であり信用であり、金の前には
夢も理念もひれ伏すしかない。

仕事と家庭の象徴として若杉親子の話なんかも出てきたけど、
一週でどう決着を付けるのだろうか。

若杉健司 - 塚本高史 (入社4年目。公認会計士)
山中茜 - 松下奈緒 (入社6年目。)
小野寺直人 - 豊原功補 (健司の上司。)
吉野晴喜 - 勝村政信 (小野寺と同期。)
宮島局長 - 利重剛 (財政監督庁検査局長。)
マスター(桑原)- 清水章吾 (バーのマスター)
井上涼 - 阿部サダヲ (企業家を目指す夢想家。)
篠原勇蔵 - 橋爪功 (ジャパン監査法人理事長。)
国友豊 - 竜雷太 (大手都市銀行・東都銀行頭取。)
中村英夫 - 綿引勝彦 (大手食品メーカー飛鳥屋社長。)
五味栄太郎 - 長門裕之 (北陸建設社長。)

guest
佐藤謙人 - 田中幸太郎 (財政監督庁)
吉田かすみ - 大谷允保 (財政監督庁)
桑原美子 - 立石涼子
向島秀則 - 酒向芳
若杉知香 - 広田思帆 / 奥山志紀
田代淳吾 - 光石研

武田勝次 - 大滝秀治 (会長)
田上敬司 - 津川雅彦 (あすなろ)
柴田恵子 - 多岐川裕美 (義母)
山岸弘文 - 山本龍二 (ドーナツの経理担当)
若杉朋美 - 占部房子 (妻)
律山悟 - うじきつよし (尾張部品社員)
-------- - 左右田一幸 (町工場社長)
近藤滋之 - 若松武史
-------- - 山野史人 (工場長)
-------- - 石橋奈美 (井上の秘書)

渡辺火山、おぎのきみこ、倉田英二、津田健次郎、ポールサリー
中田裕子、西平寿久、小川純三、花形淳、高瀬英竹、平瀬由佳
堀尾宣彰、老田貴彦、藤元英樹

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system